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ストレージ管理機能とパフォーマンス監視機能を強化

2009年7月24日(金)

 シトリックス・システムズ・ジャパンは2009年7月23日、同社が無償で提供する仮想化ソフトウェア「Citrix XenServer」の機能を強化するソフトウェア「Citrix Essentials for XenServer 5.5」を発表した。ストレージの統合管理機能を強化したほか、仮想マシンが利用するCPUやメモリーといった物理リソースの負荷監視機能を新たに追加した。

 強化したのは、ストレージの統合管理機能である「StorageLink」。新版では、事前設定したストレージ情報に基づいて簡単に仮想マシンを利用可能にする機能を追加した。仮想マシンが利用するストレージの機器名や仮想マシンのメモリー容量といった情報をテンプレートとして事前設定し、このテンプレートを選択するだけで仮想マシンを準備する。ストレージ管理の標準規格である「SMI-S」に準拠したストレージが対象。「検証済みのストレージは既に20を超えており、今後さらに増やしていく」(シトリックス・システムズ・ジャパン マーケティング本部プロダクトマーケティングリードプロダクトマーケティングマネージャの北瀬 公彦氏)。検証済みのストレージ一覧は、同社のWebサイト「Citrix StorageLink Gateway HCL」で公開している。

 一方、新たに追加した機能は、仮想マシンが使用する物理リソースの負荷状況を監視する「Workload Balancing」。CPUやディスク、ネットワークといった物理リソースの負荷情報のレポート機能を備える。事前に設定したポリシーを基に、パフォーマンスを向上させるにあたり物理リソースを複数の仮想マシンにどう割り当てればよいかを示す機能も備えた。現在は最適な配分を示すだけだが、「将来的には物理リソース割り当てまで自動化する機能を盛り込む予定」(北瀬氏)。

 通常エディションのEnterprise Editionに加え、テスト・開発環境の管理機能である「Lab Management」などを加えたPlatinum Editionの国内投入も検討中。「米国では既に販売しているが、国内では現在ローカライズ作業中のため当面はEnterprise Editionのみの販売となる」(北瀬氏)。Platinum Editionの国内投入時期は明らかにしなかった。マイクロソフトの仮想化技術である「Hyper-V」向けのCitrix Essencialsも市場投入を予定している。

 価格は監視対象の物理サーバー1台あたり46万7500円(税別)。

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