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日立、企業内にクラウド環境を構築するプライベートクラウドソリューションを提供開始

2009年11月1日(日)IT Leaders編集部

日立製作所は2009年10月30日、高信頼、高セキュリティなクラウドコンピューティング環境を実現するソリューション「Harmonious Cloud(ハーモニアスクラウド)」において、複数の仮想化技術に対応し、ユーザー企業内にクラウド環境を構築するプライベートクラウドソリューションをメニュー化し、同日から提供を開始すると発表した。また、同時に、ビジネスPaaSソリューションを強化すると発表した。

プライベートクラウドソリューションの特長は以下のとおり。

  1. ユーザーの要件に応じて複数の仮想化技術を選択可能
    同ソリューションは、それぞれ特徴を持つ複数の仮想化技術に対応しているため、ユーザーの要件に適した仮想化技術を選択しプライベートクラウドの構築が可能。たとえば、高い信頼性や性能が要求される場合には、仮想化によるオーバヘッドを低減するハードウェアアシスト機構や、仮想化されたサーバ上で動作するOSからハードウェアにダイレクトにアクセスするハードウェア透過性を備えたVirtageを利用。また、古いバージョンのOSなど既存システムの継続利用の場合にはVMwareやHyper-Vを利用するといったように、適材適所で仮想化技術を選択することが可能。
  2. クラウド環境でのディザスタリカバリの実現
    同ソリューションでは、1つの物理サーバに複数の仮想サーバを搭載可能なサーバ仮想化技術と、万一の災害に備えデータを自動で遠隔地サイトにバックアップできる日立ストレージソリューションを組み合わせて、クラウド環境のディザスタリカバリを可能にする。ストレージとの連携はサーバ仮想化技術ごとに差があることから、同社は、Virtage、VMware、Hyper-Vそれぞれの仮想化環境について検証を実施した。これにより、クラウド環境上のシステムが、地震などの災害を受けた際には、フェイルオーバして遠隔地サイトに切り替えて業務を継続することができる。
  3. 確実な処理終了予定時間の見積もりが可能
    Virtageを使用することにより、ユーザーが必要に応じて物理CPU、物理メモリなどを独占的に利用することが可能。これにより、クラウド環境でありながら、他ユーザーのシステムリソースの利用率に影響を受けることなく、バッチ処理の終了予定時間などを確実に見積もることが可能となる。

「プライベートクラウドソリューション」の具体的なメニューおよび強化した「ビジネスPaaSソリューション」のメニューは以下のとおり。価格はそれぞれ個別見積もりとなる。

■「プライベートクラウドソリューション」メニュー

  • プライベートクラウドコンサルティングサービス
    プライベートクラウドを導入する際のプラットフォーム要件の定義、計画立案を支援
  • プライベートクラウド設計・構築サービス
    プライベートクラウドの基本設計、詳細設計、構築、テスト、移行を支援
  • プライベートクラウド運用・保守支援サービス
    プライベートクラウドのプラットフォーム部分の稼働管理、問題解決の支援、および、予防保守情報の提出

■強化された「ビジネスPaaSソリューション」メニュー

  • 可用性強化サービス
    ホットスタンバイ、ロードバランシングによる冗長構成を追加
  • プラットフォームリソース提供サービス(オペレーション代行)
    ユーザー作成の手順書に基づきオペレーターによる運用作業を代行
  • ソフトウェアスタック提供サービス
    Webアプリケーションの実行やデータベース構築に必要なミドルウェア、およびインストールや修正プログラム適用などのサポート

日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

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