[事例ニュース]

IHIグループがプライベートクラウドにストレージ環境を構築、「IBM XIV Storage System」を採用

2009年11月20日(金)IT Leaders編集部

日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は2009年11月19日、IHIグループのITシステムの開発・運用を担うIHIエスキューブが提供するストレージ・サービスのシステム環境において、ディスク・ストレージ製品「IBM XIV Storage System」を提供してストレージ・クラウド環境の構築を支援し、同年10月18日から稼働を開始していると発表した。

 IHIエスキューブは、IHIグループのIT環境の全体最適化とセキュリティ強化、運用管理負荷の軽減を目的に、2005年からIHIグループ内に点在するデータを集約し、一元管理するサービスを開始し、データ集中管理の強化を進めている。そして今回、いっそうのデータ集約のため、仮想化技術などを取り入れてサービス環境の再構築を行い、クラウドストレージ環境として稼働を開始した。

 新たなクラウドストレージ環境において、次の点が改善された。

  • 仮想化技術を活用することによりデータを自動配置しているため、ユーザーや管理者はデータの保存領域を意識することなく使用および管理できる。
  • 提供容量や搭載アプリケーションなどに応じたストレージ構成を組む必要がなく、ユーザーからの使用要求に対して、従来よりも迅速かつ柔軟に対応することができる。
  • 一括したウイルスのチェックにより、一定のセキュリティレベルを実現している。

 構築にあたって、容量拡張と運用・管理が容易で、障害からの復旧が速く、信頼性の高いストレージ製品「IBM XIV Storage System」が活用された。「IBM XIV Storage System」は、データを管理単位である1MBの論理区画に自動的に分散させ、複製データと共に2重に保存する。

 データ保存密度を平準化することで安定した性能を提供し、また、常にすべてのデータのコピーが存在する状態を自動的に保つことで、データの信頼性を高めている。また、障害が発生した際には短時間での復旧が可能で、例えば、容量1TB(テラバイト)のHDDを復旧させる際に、RAID-5などを組んだストレージ・システムでは6~25時間かかるところを「IBM XIV Storage System」では約30分で復旧し、2次障害の発生確率を低減する。

 また、転送速度の速いファイバーチャネルネットワークに接続したディスク・ストレージの一部は、ファイルサーバーの機能を追加した「SAN/NAS共用システム」とテープストレージで構成されている。SAN/NAS共用システムは約70TB、テープストレージは約490TB(圧縮時)の容量を備えている。

IBM XIV Storage System
http://www-06.ibm.com/systems/jp/storage/products/disk/xiv/

日本IBM
http://www.ibm.com/jp/ja/

関連キーワード

IHI / IHIエスキューブ / IBM / プライベートクラウド / BCP/DR / XIV

関連記事

トピックス

[Sponsored]

IHIグループがプライベートクラウドにストレージ環境を構築、「IBM XIV Storage System」を採用日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は2009年11月19日、IHIグループのITシステムの開発・運用を担うIHIエスキューブが提供するストレージ・サービスのシステム環境において、ディスク・ストレージ製品「IBM XIV Storage System」を提供してストレージ・クラウド環境の構築を支援し、同年10月18日から稼働を開始していると発表した。

PAGE TOP