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富士通、処理性能を従来の約10倍にしたRDBMSの最新版「Symfoware Server V10」

2010年1月21日(木)IT Leaders編集部

富士通は、同社のリレーショナルデータベース管理ソフトウェア(RDBMS)の最新版「Symfoware Server(シンフォウェア サーバー) V10」を2010年1月20日より販売開始した。最新版では、処理性能を同社比で従来の約10倍に高めたほか、XMLデータの活用機能や、他システムとの連携を強化し、標準化を進めた。

 富士通のSymfoware Serverは、メインフレームからUNIXサーバー、PCサーバーまで、各種プラットフォームに対応している同社の主力RDBMS製品で、2010年1月4日より稼働を始めた東京証券取引所の新システム「arrowhead」にも採用されている。

 「Symfoware Server V10」の主な特徴は以下のとおり。

1. 富士通独自の以下のテクノロジーによって、前バージョンの「Symfoware Server V9」に比べ最大10倍のスループットを実現。

  • ダイレクト接続機能:複数のアプリケーションサーバーとデータベースとの接続やアクセスをプロセスサーバー経由ではなく、アプリケーションサーバーから直接、接続することによりアクセス性能を向上。また、接続状況を常時監視することで、データベースの変更(縮退運転)に対しても、接続を維持したまま、接続先データベースを変更できる。
  • マルチバージョニング機能:同一レコードへの参照要求と更新要求が競合した場合、従来は、トランザクションの待ち制御によりデータベースの一貫性を保証していたが、対象レコードをバージョン管理することで、参照要求には直近のコミット済データを参照させ、更新要求には更新させる。同時走行によって処理効率の向上が可能になる。

2. システム稼働中にサーバーを追加できる「動的スケーラビリティ」が可能なロードシェア運用機能を強化。また、コールドスタンバイやホットスタンバイ方式によるシステムの冗長化や、遠隔地へデータをバックアップする災害対策など、システムの業務継続を支援する。
 
3. XMLデータを形式変換せずに格納できる機能を強化することで、柔軟なデータベースの変更が可能。インターフェースとしてはXML標準のXQueryを採用している。同機能はすでに、同社が2009年11月より提供しているXML大福帳「Interstage XML Business Activity Recorder」のコア・エンジンにも採用されている。

4. JDBCや.NET Frameworkなどの標準言語インターフェースの最新規格に対応し、システム構築の際にAPIを柔軟に選択できる。また、パートナー各社のミドルウェアとの連携強化によって、最適なシステムを迅速に構築することが可能。連携パッケージ数を現在の約100製品から今後2年間で約300製品に拡大していく予定。

 主な製品の販売価格(税別)は以下のとおり。

  • Symfoware Server Standard Editionプロセッサライセンス V10:160万円
  • Symfoware Server Enterprise Editionプロセッサライセンス V10:450万円
  • Symfoware Server Enterprise Extended Editionプロセッサライセンス V10:760万円

 2010年1月29日より順次出荷の予定。同社では、国内において今後2年間で「Symfoware」全体で4,000プロセッサライセンスの販売を目指す。

「データベース Symfoware」紹介サイト
http://software.fujitsu.com/jp/symfoware/?pr

富士通
http://jp.fujitsu.com/
 

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