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SQL Server 2008 R2の出荷日は2010年5月1日、コア数増加に合わせソケットライセンスは値上げ

2010年2月18日(木)IT Leaders編集部

マイクロソフトは2010年2月18日、データベース・サーバー新版「SQL Server 2008 R2」の出荷時期と価格を発表した。2010年5月1日にボリューム・ライセンスを出荷する(パッケージ版は2010年6月出荷予定)。

 価格は、サーバー・ライセンスとCALに関しては従来版から変更はない。一方、プロセッサ・ライセンス(物理ソケット数ライセンス)は、8コアの登場などCPUコア数の増加傾向を受けて値上げした(値上げ率は、Enterpriseで約15%、Standardで約25%など)。

Excel上に多次元キューブを作成するツールを用意

 機能面では、BI(Business Intelligence)機能の強化し、エンドユーザーが自前で各種のオンライン分析処理を実行できる環境を整えた。具体的には、新規のOLAPソフト「PowerPivot for Excel」を用意して提供するほか、SSRS(SQL Server Reporting Services)のレポート・デザイナを新版3.0へと強化して表現力を高めた。

 新たに提供するPowerPivot for Excelとは、分析用の多次元キューブを、エンドユーザーのクライアントPCのメモリー上に構築するソフトである。Excelのアドイン・モジュールとして実装されている。クライアントPCのメモリー上に多次元キューブを構成し、ADO.NET経由で接続可能な任意のデータベースやExcelファイルなど、各種データ・ソースを分析対象にできる。

 従来、多次元キューブはサーバー側のSSAS(SQL Server Analysis Services)を用いて実現していたが、この場合、エンドユーザーが必要に応じて直接キューブを設計/構築する使い方には向いていなかった。今回追加したPowerPivot for Excelにより、SSASのキューブに加えて、クライアントPC上に自前のキューブを作成できるようになった。

ソケット・ライセンスは15~25%増

 エディションごとの価格の詳細は以下の通り(いずれも税別)。

・Open Businessライセンス適用時

Datacenterは、プロセッサ・ライセンスが1030万円、サーバー・ライセンスは存在せず、CALは2万9300円。
Enterpriseは、プロセッサ・ライセンスが511万円、サーバー・ライセンスが147万円、CALは2万9300円。
Standardは、プロセッサ・ライセンスが134万円、サーバー・ライセンスが15万3000円、CALは2万9300円。
Workgroupは、プロセッサ・ライセンスが67万1000円、サーバー・ライセンスが12万5000円、CALは2万5200円。
Webは、プロセッサ・ライセンスが60万円、サーバー・ライセンスは存在せず、CALは存在せず。

・SELECT Aライセンス適用時

Datacenterは、プロセッサ・ライセンスが669万2600円、サーバー・ライセンスは存在せず、CALは2万円。
Enterpriseは、プロセッサ・ライセンスが334万6300円、サーバー・ライセンスが104万5600円、CALは2万円。
Standardは、プロセッサ・ライセンスが87万2800円、サーバー・ライセンスが10万9200円、CALは2万円。
Workgroupは、プロセッサ・ライセンスが45万5500円、サーバー・ライセンスが8万8800円、CALは1万8000円。
Webは、プロセッサ・ライセンスが42万6000円、サーバー・ライセンスは存在せず、CALは存在せず。

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Microsoft / SQL Server / RDBMS / SQL Server 2008

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