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NTTデータ、用途やSLAに応じてメニューを細分化した「BizCloud」、PaaS環境の充実でアプリケーション開発を支援

2010年3月25日(木)IT Leaders編集部

NTTデータは2010年1月22日、クラウドサービス「BizCloud」のメニュープランを発表した。クラウドの市場規模が膨らみ続ける中、顧客が抱える問題を洗い出してクラウド移行を支援する。

サービスの概要

クラウド基盤に関しては何でもやる─。NTTデータの「BizCloud」を一言で表すとこうなる。その分、サービス内容は複雑だ(図)。

図 BizCloudが提供するサービスの範囲と、メニュー一覧
図 BizCloudが提供するサービスの範囲と、メニュー一覧

大別すると、プライベートクラウドの構築を想定した「クラウド構築・運用サービス」と、NTTデータのクラウド基盤を利用する「クラウドプラットフォームサービス」からなる。

前者は、導入前のコンサルティングから導入後の運用管理までを支援するもの。2月から「最適化コンサル」と「マイグレーション」の2種類のサービスを開始。TCO(総所有コスト)削減や業務効率化、ITガバナンスの強化を目的に、業務のあるべき姿を描いてクラウド適用のロードマップなどを策定する。

既存システム上のアプリケーションをクラウド基盤に移行するための支援も担う([node:1920,title="マイグレーションサービス最新事情"]を参照)。特定の企業がクラウド基盤を専有するプライベートクラウドに加えて、業務などに共通点が多い複数の企業だけが基盤を共同利用するコミュニティクラウドも構築できる。

後者のクラウドプラットフォームサービスは、NTTデータが保有するクラウド基盤を提供するもの。自社で基盤を保有したくない企業やSaaSベンダー向けである。閉域網を使い、セキュリティを高めた形でリソースを提供する「バーチャルプライベートクラウド」(同社)も可能だ。

サービスの特徴

NTTデータは類似サービスに対するBizCloudの特徴を、開発環境の充実に置く。Webアプリケーション用の開発フレームワーク「intra-mart」や、Javaや.NET、Ajax環境向けの「TERASOLUNA」を用意した。

複数製品を組み合わせた場合の動作を検証済みのソリューション製品、「PRORIZE」や「Prossione」も、その1つである。検証済みの構成を採用することで、システムの早期立ち上げを可能にする。山田伸一代表取締役常務執行役員は、「クラウド上のアプリケーションをどう開発するかが重要だ。迅速に開発し、かつ正常に動作させる必要がある」と、その狙いを語る。

販売対象と売上目標

大企業から中堅企業、SaaSを提供するソフト会社まで販売対象は広い。ただし売り上げ目標は3年後に1000億円と、同社の売上高である年間1兆円に比べ控えめだ。来年度以降、海外でもサービスを提供開始するという。 (編集部)

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