[新製品・サービス]

デルが新製品、DC特化サーバー、大容量メモリー機、重複排除ストレージなど

2010年4月1日(木)

 デルは2010年4月1日、主にクラウド・サービス事業者向けにラックあたりの集積率を高めたPCサーバー新機種など、データセンター用途向けのPCサーバー/ストレージ新製品群を発表した。(a)データセンター向けサーバー、(b)サーバー統合向けサーバー、(c)重複排除ストレージ、である。4月1日から順次出荷する。

 (a)データセンター用途に特化した新機種の名称は「PowerEdge C」シリーズ(Cはクラウドの頭文字)。3つのサーバーを用意した。(1)ラックあたりの集積率を高めた「C6100」(税込139万8600円から)、(2)データ分析用にディスク搭載効率を高めた「C2100」(税込53万250円から)、計算ノード用途に大容量メモリーを搭載した「C1100」(税込53万1300円から)である。

 Cシリーズの特徴は、汎用PCサーバーでありながら、汎用用途とは異なり、I/OバスやNICを減らすとともに、電源効率などを高めている点である。高集積化を図ったC6100の場合、42Uの1ラックあたり21台84ノード(1ノードあたりXeon 5600/5500×2ソケット)を収容し、ラックマウント型の同等性能製品「R610」(1U)と比べてスペース効率が2倍になる。

 いずれの機種も、2010年4月1日に出荷した。価格は、高集積率のC6100が税込み139万8600円から、大容量ディスクのC2100が税込み53万250円から、大容量メモリーのC1100が税込み53万1300円から。

写真 2Uに4台を収容するPowerEdge C6100の外観

 (b)サーバー統合向けの新機種は「PowerEdge M910」(ブレード・サーバー)や「同R810」(2Uラックマウント)など全5機種。いずれも、CPUのマルチコア化を受けて大容量メモリー化している。M910の場合、Xeon 7500×4ソケット(32コア)に対して、32個のDIMM(容量512Gバイト)を搭載できる。コアあたりのメモリー容量を増やすことで、より多くのサーバーを仮想サーバーのかたちで統合できる。

 M910とR810の2機種ではまた、2ソケット運用時に、4ソケット運用時と同じ数のメモリー(DIMM×32、512Gバイト)を運用できるようにする独自機能「FlexMem Bridge」を提供する。空いている2つのソケットに挿して使うCPU形状の回路であり、空きソケット側とヒモ付いているDIMMを、残りのソケットに挿してあるCPUから利用できるようにする。メモリー・コントローラを内蔵したCPUでは、通常は、こうした使い方はできない。

 新製品5機種のうち、以下の3機種を2010年4月1日に出荷した。価格は、M910(ブレード・サーバー)が税込み65万1210円から、R810(2Uラックマウント)が税込み74万6550円から、R910(4U、DIMM×64)が、税込み102万1650円から。

 (c)重複排除機能付きのストレージとして、Dell|EMCブランドの新製品2つを提供する。1つは、元々はEMCが買収した米DataDomainの重複排除機能付きデータ・バックアップ用NAS装置のDell|EMCブランド「DD」シリーズ3機種である。4K~16Kバイトの可変長ブロックで重複を判定する。遠隔地レプリケーションなどに向く。もう1つは、EMCのNAS統合型ストレージであるCelerraのDell|EMCブランド「NS」シリーズ3機種である。ファイル単位で重複を判定するとともに、1ファイルの圧縮機能を持つ。

 DDシリーズ3機種(DD140、DD610、DD630)は、2010年4月1日に出荷した。価格は、DD140が税込み438万390円から、DD610(容量6Tバイトから)が税込み617万2110円から、DD630が税込み1219万9320円から。一方、NSシリーズ3機種(NS-120、NS-480、NS-960)は、2010年4月上旬に出荷予定。価格は未定。

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