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日本IBMがストレージ最上位機にILM機能を追加、1GB単位で監視/移動

2010年4月21日(水)

 日本IBMは2010年4月21日、データ量1Gバイトの細かい単位で自動的に階層型ストレージ管理(ILM)を実現する機能「IBM System Storage Easy Tier」を発表した。ハイエンド・ストレージ「IBM System Storage DS8700」専用の追加機能として、同日、無償で提供を開始した。

 日本IBMは2010年4月21日、データ量1Gバイトの細かい単位で自動的に階層型ストレージ管理(ILM)を実現する機能「IBM System Storage Easy Tier」を発表した。ハイエンド・ストレージ「IBM System Storage DS8700」専用の追加機能として、同日、無償で提供を開始した。

 Easy Tierは、ILM機能の一種である。アクセス性能が異なる複数のストレージ媒体間で、アクセス頻度に応じてデータを移動させることにより、投資を抑えつつストレージ全体の平均スループットを向上させる。

 Easy Tierの特徴は2つある。1つは、24時間(1日)ごとにアクセス頻度を集計/分析して、データをストレージ間で自動的に移動させる点。もう1つは、データのアクセス頻度の監視と移動の単位が、1Gバイト単位と細かい点である。これにより、SSDとSATAディスクなど異なるドライブにまたがったボリュームの内部で、アクセス頻度の高いデータを自動的にSSDに集めることができる。

 同機能の前提となるDS8700は、2009年10月に出荷したハイエンド・ストレージ。従来は、異なるドライブを混在させることは可能だったものの、ILM機能自体を備えていなかった。今回発表したEasy Tierを搭載したモデルは、HDD(2.3Tバイト)とSSD(73Gバイト×8個)からで、最小構成時に3億2509万5500円(税別)。

VTLのサイト間コピーを1対多に拡張

 また、2010年5月28日には、VTL(仮想テープ・ライブラリ)製品「IBM System Storage TS7650」の拡張機能「ProtecTIER」を無償で提供開始する。同機能により、従来は1対1に限られていた遠隔サイト間のバックアップが、1対多(N)になる。これにより、バックアップ専用拠点を複数サイトで共有できるようになる。

 なお、ProtecTIERの前提となるTS7650は、仮想テープ装置である。バックアップ媒体としてハード・ディスクを用いつつ、データ・バックアップ・ソフトからはテープ装置(テープ・ライブラリ)であるかのように扱うことができる。TS7650の特徴は、重複排除機能を備える点。バックアップ・データ量を削減できるため、例えば遠隔サイト間でバックアップ・データをコピーする際の転送量を抑えられる。

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