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ISID、SAPユーザー向け会計BIテンプレートの提供を開始

2010年5月29日(土)IT Leaders編集部

電通国際情報サービス(ISID)は2010年5月28日、SAPユーザーにおける経営分析や決算業務の集計・評価作業を効率化し、迅速な経営判断・決算を可能にする会計BIテンプレート「SPECTRE FI/COテンプレート」を開発し、同日より提供を開始することを発表した。

同社は2006年10月以来、SAPユーザー用データ連携ツールとして、「BusinessSPECTRE(ビジネス・スペクトル)」を提供し、これまでの導入実績は50ライセンス以上を提供してきた。「SPECTRE FI/COテンプレート」は、同製品のテンプレートで、SAPユーザー企業であれば汎用的に活用できる50以上のレポートをパッケージにしたもの。キューブやデータウェアハウス(DWH)構造、約150のインターフェース(I/F)設定を含め、すぐに使用可能なオールインワンパッケージとして提供される。

同テンプレートの使用により、従来は数ヶ月間を要していたBIシステム構築を最短3週間に短縮し、かつ低コストで導入することが可能となる。

BusinessSPECTREによって、SAPのFI(財務会計)・CO(管理会計)のデータをMicrosoft SQL Serverに抽出し、SQL ServerのBI機能により分析及びレポートを作成するが、同テンプレートは、SAPのデータ抽出において、今まで実現が困難であった会計データの決済情報の差分転送や、組織変更への対応を実現する。

また、データマートにおいては、一部のBIツールでは実現できない会計キューブ(例:損益計算書の勘定階層や貸借対照表の残高)を実装し、損益分析レポートや高度なKPI(Key Performance Indicators重要業績評価指標)レポートを容易に参照可能。

同テンプレートは、高速集計や階層型の権限管理などキューブの特長を活かす一方、キューブではハンドリングが難しいとされる明細データはキューブ外に保持する「ハイブリッド型アーキテクチャ」を採用している。これにより、高速なデータ集計および明細データの詳細分析の両方を効率的に実施できる最適なBIシステムを実現する。

ユーザーは、PL(損益計算書)・BS(貸借対照表)といった財務諸表型レポートを事業別営業利益や品目別粗利など、さまざまな分析軸で高速に参照することが可能。また、得意先別売上、部門別経費等の集計値から明細データへのドリルダウン/ドリルスルーが可能で、想定外の数値があった場合、明細データから即座に確認を行える。

この結果、従来はExcel等の表計算ソフトを用いていた非効率な作表作業から開放され、本来の目的である経営分析や決算業務を効率良く行うことが可能となる。

「SPECTRE FI/COテンプレート」の価格は一式200万円(税抜)。別途導入作業費が必要で、設計文書が必要な場合、別途有償となる。なお、利用にはハードウェア、BusinessSPECTRE、MS SQL Server 2008 Enterprise Editionのライセンスが必要。

電通国際情報サービス
http://www.isid.co.jp/

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