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[市場動向]

ジャストシステム創業者の浮川夫妻がXMLで世界に再挑戦、新会社MetaMoJiを設立

2010年6月18日(金)栗原 雅(IT Leaders編集部)

ワープロソフト「一太郎」の開発者でジャストシステム創業者の浮川和宣・初子夫妻が“世界挑戦”を目指し、ソフトの研究開発を加速している。夫妻は2009年10月にジャストシステムを退社した後、新会社MetaMoJi(メタモジ)を設立。2010年4月20日に、XMLベースの記述言語であるXBRLデータの活用ソフトを発表した。

浮川夫妻にとって、XML製品で世界に挑むのは2度め。前回はジャストシステム時代に開発したXMLアプリケーションの開発/実行環境「xfy(エクスファイ)」で欧米進出を目指したが、見込みが大きく外れた。

今回発表した「MashIQ XBRL Report」は、インターネットで公開されている複数の企業のXBRLデータを取り込んで、横並びの比較表や個別企業の事業別・期間別の業績推移表を自動作成するソフト。「XBRLデータの出力機能を備えるソフトは多いが、XBRLデータを活用して独自のレポートを作成するソフトは世界的に見ても珍しい」(浮川和宣社長)という。

XBRLは金融庁や米証券取引委員会(SEC)が、企業からの財務報告データの形式として採用している。国内では東京証券取引所の適時開示情報伝達システム「TDnet」などで上場企業の財務情報をXBRL形式で入手できる。

MashIQ XBRL Reportでは、マウス操作でXBRLデータに含まれる勘定科目や会計期間を選択し、表示項目の並べ方や表示形態(表やグラフ)を指定してレポートを作成する。このとき元データにいっさい手を加えないので、「報告や分析の内容に応じて繰り返しレポートを作り直してもデータの元本性を100%担保する」(津田恭輔経営企画室長)。作成したレポートはPDF形式やinline XBRL形式で出力して、配布やWebページでの公開が可能。

MashIQ XBRL Reportの価格は未定。年内は無償でダウンロード提供し、2011年から国内外の機関投資家や個人投資家の利用を見込み、正式販売を開始する。 (栗原)

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