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[編集部の生産性倍増奮闘記]

「iPadで原稿を書く」の巻:第15回

2010年6月2日(水)川上 潤司(IT Leaders編集部)

さて、今回の記事は入手したてのiPadで書いております。タッチスクリーン上に表示されるソフトキーボードでも何とかなりますが、ちょっと長めのテキストを打ち込むなら、ハードウェアキーボードの方が効率的。というわけで、今回はその顛末です。

 何か新しい製品を買う時、ついでに周辺機器の類も揃えたくなる性分の私。今回もiPadの国内発売と同時に、純正のiPad Case、iPad Keyboard Dock、iPad Camera Connection Kitをゲットしてしまいました。いや、そんな予定ではなかったのですが、風邪の微熱でボーっとしている時に「お客さん、在庫はこれだけで、品切れになるのも時間の問題ですよ」と魔のささやき。気が付くと、それらの箱を手にレジの列に並んでいたのでありました。

 思わぬ出費に我に返りながら、「頑張って使い込めば投資は回収できる!」と自分に言い聞かせる(自己正当化だけはプロ級)。高級フォトフレーム、書籍リーダー、ゲームマシン…。もちろん、それはそれで良いのだけれど、もっと仕事でも活用しなきゃなぁ。というわけで、まずはiPadで長めの文章を書けるかどうかを試してみることにしました。メール本文を書いたり、ちょっとした原稿を執筆したり。家でも会社でも外出先でも、気が向いた時にストレスなく文章を入力できるというのが理想です。

 原稿執筆に使ったのは「Simplenote」というiPhone/iPod Touch/iPad用のメモアプリ。その名の通りシンプルながらWebサービスとの連動も考慮されており、ちょっとした文章作成に便利に使えます。

 で、早速、iPadに向かって書き始めました。最初は本体に備わるソフトキーボードを使っての作業です。iPadを横置き(ランドスケープモード)にすると、ちょうど良い感じの大きさにソフトキーボードが表示させるのですが、それでもPCのように両手十指を使って入力しようとすると、思った以上にミスタッチが多い…。意識の届かない指がちょっと触れてしまった部分のキーが反応してしまうのです。慣れの問題かもしれませんが、私の場合は左右の人差し指/中指の4本だけでポンポン打った方が、より快適に文字を入力できました。


画面1:メモアプリSimplenoteを使って、iPadで長文を書いてみた

 物書きを生業とする身としては、文章を書くときはやはり物理的なキーボードを使いたくなる。で次にトライしたのが、純正の「iPad Keyboard Dock」。これはフルサイズのキーボード(10キーはなし)と充電などに使えるドック(台座)を一体化させたものです。

 さすがに通常のパソコンで使うものと同等の大きさがあると、入力作業は楽ちんそのもの。タイプミスは格段に減りました。ちなみに日本語入力と英字入力は「Commandキー+スペース」で切り替えます。iPad専用機器ということで、ホーム画面に戻ったりSpotlight検索をするための専用ボタンがあるのも気が利いてます。

 ただし、この製品のドック部分は、iPadにケースを装着している状態だと接続できないのが玉に瑕。使う度にいちいちケースから取り出すのはちょっと面倒に感じます。それと、iPadのコネクタの位置の関係で、常に「縦置き」(ポートレートモード)で使うのが前提。アプリケーションによっては、横置きで文字入力したいものもあるので、やや自由さに欠ける気もします。また、キーボードとドックは完全に一体化されており、この形状ゆえ常にカバンなどに入れて携帯する用途にはあまり向きません。


写真2:Apple Wireless Keyboard / iPad Dock(左)と、iPad Keyboard Dock(右)

 こうした課題を解決すべく、次に試してみたのが自宅にあったアップルのWireless Keyboard。元々はMac向けに作られたBluetoothキーボードです。前出のKeybord Dockのキーボード部分だけを切り離したようなデザインで、iPadと組み合わせても違和感なく使えそうです。

 設定は簡単。キーボードの電源を入れ、iPadの設定でBluetoothをオンにする。しばらくするとデバイス欄に「Apple Wireless Keyboard」と表示され、それをクリックすると「xxxxxx」と入力せよ、との指示がスクリーンに表示されます。これを間違いなくキーボードからタイプするだけでOKです。

 操作感は先のキーボードと同等。市販の書見台など適当なスタンドと組み合わせれば、iPadにケースを装着したまま、縦置きでも横置きでも自由に文字入力ができます。見た目はネットブックに向かっているような感じでしょうか。サイズは283×130×18mmと小型かつスリムなので、こちらはカバンに入れて持ち歩いても苦にならないかもしれません。

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