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IIJ、クラウド型のデスクトップ仮想化基盤「GIOリモートオフィス」を発表

2010年6月5日(土)IT Leaders編集部

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2010年6月3日、同社のクラウドサービス「IIJ GIO」上でデスクトップ環境およびアプリケーションの仮想化を提供する「IIJ GIO仮想デスクトップサービス」と、IIJのグループ会社でコンタクトセンターやネットワークの運用アウトソーシング事業を展開するネットケアが独自開発したクラウド型シンクライアントソリューション「REMO(リモ)」を組み合わせた新たな仮想デスクトップソリューション「IIJ GIOリモートオフィス」を開発し、2010年7月より提供を開始すると発表した。

「IIJ GIO仮想デスクトップサービス」は、IIJ GIOの仮想サーバー上に企業内のデスクトップ環境を構築するサービス。顧客の環境に合わせて、Microsoftリモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)、Citrix XenApp、Citrix XenDesktopの3種類からデスクトップ環境を選択できる。また、顧客にシンクライアント環境の管理者権限を渡し、より柔軟性の高い運用を可能にする。

「REMO」は、IIJが独自開発した集中管理型ネットワークマネージメントOSの「IIJ SMF」の自動接続や自動設定機能を活用し、設定不要のシンクライアント端末と、その端末の統合管理基盤を提供するソリューション。REMOの利用環境下では、端末が起動ごとにすべての設定情報を管理サーバーから取得し、自動的にシンクライアントとして機能する。利用者はログイン時のIDおよびパスワードの入力を行うだけで、VPN接続時のネットワーク設定や端末操作、シンクライアントサーバーへの接続などの各種設定操作を省略できるというもの。

新しい仮想デスクトップソリューション「IIJ GIOリモートオフィス」の特徴は以下のとおり。

1. 仮想デスクトップ環境構築時の初期展開コストを削減
サーバリソースや端末は、顧客の利用に応じ月額サービスとして提供されるため、初期展開時の導入コストや、仮想デスクトップの構築、運用にかかわるTCOを削減可能。また、REMOにおけるシンクライアントの提供形態は、ネットブック型とUSB型の2パターンあり、USB型を選択することで、さらなる導入コストの削減が可能になる。

2. 端末側に事前の設定をせずにセキュアなシンクライアント環境を実現可能
利用者はREMOでレンタル提供されるシンクライアント端末か、REMOでシンクライアント化されたPCを利用して、IIJ GIO上の仮想デスクトップ環境へアクセスできる。各種設定情報はIIJ側の管理サーバーに保持されており、利用者は端末起動時にログイン情報を入力するだけで、ユーザー固有の仮想デスクトップ環境にアクセス可能。また、REMO端末の電源を切ることで設定情報はすべて端末上から削除される。

3. 運用負荷を軽減し、業務PCとしての利用に最適な運用環境を提供
地方拠点や店舗などで多拠点に展開される業務用PCとしての利用に最適な運用環境を実現可能。また、今まで端末個別に実施していたセキュリティパッチの適応、クライアントOSのバージョンアップなどのセキュリティ運用を、運用管理担当者がクラウド上で一括して行うことができる。さらにREMOのUSB型を選択した場合、USBを差し替えればどの端末からでもユーザー固有のデスクトップ環境に接続でき、万が一の機器障害時でもデスクトップ環境を即時復旧してダウンタイムを最小限に抑えることが可能。

IIJ GIOリモートオフィスの料金例として、100ユーザーで仮想デスクトップ環境を構築した場合、月額一台あたり9,880円からとなる。

今後、IIJ GIOリモートオフィスとIIJ GIOのコンポーネントサービス群との組み合わせにより、デスクトップ環境だけでなくWindowsサーバーなど社内すべてのサーバー環境をクラウド上に展開可能になるほか、顧客ニーズに応じて使用中の環境とクラウドサービスを組み合わせたハイブリッド構成も可能になるとのこと。

インターネットイニシアティブ
http://www.iij.ad.jp/

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IIJ / IIJ GIO / リモートアクセス / VDI / テレワーク / DaaS

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