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日本HPがブレードサーバーを強化、FC/Ethernet兼用のシャーシ内蔵スイッチを用意

2010年7月15日(木)IT Leaders編集部

日本ヒューレット・パッカードは2010年7月15日、ブレード・サーバーのシャーシ(エンクロージャ)に搭載するスイッチ機器の新機種「HP Virtial Connect FlexFabricモジュール」を発表した。FC接続とイーサネット接続を兼用するポートを搭載し、運用管理ソフトから切り替えられるようにしている。スイッチ構成がシンプルになるほか、配線のやり直し作業などが要らなくなる。2010年秋に出荷する。価格は未定。

FlexFabricモジュールは、既存のエンクロージャ内蔵スイッチ(Flex-10モジュールなど)から見て機能上位に位置するスイッチ機器である。同社製スイッチが備えるVirtial Connect機能(サーバー接続ポートを仮想化する機能)を備えるほか、同機種だけの特徴として、搭載ポートの機能を、異なる用途(FC接続やFCoE/iSCSI接続など)に応じて切り替えられる。

FlexFabricが備えるブレード・サーバー接続用ポートは、バックプレーン接続用規格である10GBASE-KR×16個。これを介して接続するブレード・サーバーの物理ポートは、Virtial Connect機能により、以下の3つのパターンのいずれかで運用できる。「NIC(データ通信)×4」「NIC×3+FCoE×1」「NIC×3+iSCSI×1」である。

なお、Virtial Connectとは、ブレード・サーバー機が備える物理ポートを多重化し、1個のポートを仮想的に4個のポートとして使えるようにする機能である。それぞれの仮想ポートには、独立したMACアドレスや帯域、FCoE使用時にはWWN(World Wide Name)を割り当てて運用する。運用管理ソフトを介して、ブレード・サーバー機に割り当てるI/Oを仮想化/プール化できる。

FlexFabricの外部接続用(アップリンク)ポートは、SFP+×8個。このうち4個はイーサネット接続(データ通信、iSCSI、FCoE)専用で、残りの4個はイーサネット接続とFC接続を兼ねる。FCポートとして運用することにより、ブレード・サーバーのFCoE接続をFC接続に変換して外部FCスイッチと通信するゲートウエイとして利用できる。

ブレードサーバー後継機種「G7」は8月下旬出荷

FlexFabricの発表に合わせ、ブレード・サーバー機「BladeSystem c-Class」の後継機種2製品を発表した。フルハイト型(高さ10Uに8台搭載可能)の「HP ProLiant BL685c G7」と、ハーフハイト型(10Uに16台を搭載可能)の「HP ProLiant BL465c G7」である。いずれも、CPUやメモリー容量などを増強した。

2製品は、2010年7月15日に販売を開始した。8月下旬に出荷する。価格は、フルハイト型のBL685c G7が119万7000円(税別114万円)、ハーフハイト型のBL465c G7が36万2250円(税別34万5000円)。

フルハイト型のBL685c G7は、最大構成時に、CPUがOpteron 6174×4個(48コア)、メモリーが512GB(16GB×32スロット)。ディスクは2.5インチ×2で、ホットプラグ可能。FlexFabricと組み合わせて利用できる、FCoE対応のネットワーク機構であるCNA(Converged Network Adapter)を4ポート搭載する。

ハーフハイト型のBL465c G7は、最大構成時に、CPUがOpteron 6174×2個(24コア)、メモリーが256Gバイト(16Gバイト×16スロット)。ディスクは2.5インチ×2で、ホットプラグ可能。FlexFabricと組み合わせて利用できるCNAを2ポート搭載する。

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