[事例ニュース]

日清オイリオグループがBI基盤構築、ほか

ニュースフラッシュ ユーザー事例編(2010年8月号)

2010年7月29日(木)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から12個の事例を取り上げた。

生産管理/ビジネスインテリジェンス(BI) [製造業]

日清オイリオグループがBI基盤構築

生産管理スタッフ200人が利用する。2010年7月に稼働開始。従来はデータが複数のシステムに散在しており、スタッフが報告書を作成する際にデータを手作業で収集する必要があった。業務効率改善のため、生産管理システムを2009年6月に刷新したのに伴いBI基盤の構築を決断。アシストのBI基盤製品「WebFOCUS(開発:米Information Builders)」を採用して構築した。 (2010/6/21)

文書管理システム [製造業]

富士電機システムズがペーパーレス化を推進

同社の火力プラント部門が対象。従来は紙に印刷した製品の設計図面を社内関係各所に配布していたが、印刷やコピーにかかる料金が年間9500万円にも及び、見直しが急務だった。アドビ システムズのPDF編集・管理製品「Adobe Acrobat 9」を、同部門の設計者全員のPCに導入。設計した図面をPDFに変換して図面管理システムに登録すると、関係各所にメールで通知する仕組みを構築した。 (2010/6/22)

デジタルサイネージ(電子看板) [その他]

そごう・西武がデジタルサイネージ導入

2010年6月に西武池袋本店に導入した。顧客への情報提供の効率化が目的。NECのデジタルサイネージシステム「PanelDirector」を採用。46インチの液晶ディスプレイ4台を継ぎ目なく設置し、日時に応じて施設案内や広告などを切り替えて表示する。構築は、2009年2月にセブン&アイ・ホールディングス子会社とNECが共同出資して設立したセブンインターネットラボが担当した。 (2010/6/24)

業種システム [金融業]

中央三井信託銀行が事務処理支援システム導入

窓口業務の効率化が目的。システムには伝票のスキャニングや画像処理の技術を盛り込み、今まで手作業で実施していた伝票への記入漏れチェックや印鑑照合といった業務を自動化した。投資信託の窓口販売システムと連携させ、窓口に設置した端末から投信の商品情報を提供する。日立製作所の窓口業務支援システム「FREIA21+」を採用して構築。2010年5月に稼働開始した。 (2010/6/25)

経理システム [製造業]

トヨタ自動車が経理システム刷新

国内外の債権債務取引や資金管理業務、単独決算業務などの経理業務が対象。従来まで使用していたシステムがハードウェアのサポート切れを迎えたのを契機に、システム刷新を決断した。日本オラクルの財務・管理会計管理製品「PeopleSoft Enterprise 9.0 Financial Management System」を導入。検証作業には米オラクル本社の開発チームも巻き込み、移行リスクを最小限に抑えた。 (2010/6/28)

会計システム [製造業]

住友林業が会計システム刷新

国際会計基準(IFRS)をはじめとする会計制度の変更に即応できる体制の整備を目的に、エス・エス・ジェイの会計パッケージ「Super Stream」を導入した。財務会計や支払管理、固定資産・リース管理業務などが対象。システムはエス・エス・ジェイと日立情報システムズが構築した。住友林業は2010年度中にシステムをグループ28社へ展開し、グループの標準会計システムとする考え。 (2010/6/29)

コンプライアンス [製造業]

シャープが化学物質情報の可視化を促進

SAPジャパンの化学物質管理製品「SAP product and REACH compliance」を採用し、製品含有の化学物質に関する情報収集・管理体制を整備した。欧州連合が2007年に施行した化学品規制のREACH規則への準拠が目的。同社製品には部品点数が1000点を超えるものもあり、化学物質の含有量の把握が困難になっていた。システムはシャープシステムプロダクトが構築した。 (2010/6/30)

クラウドコンピューティング [その他]

日本ケンタッキー・フライド・チキンが品質管理強化

インテックの食品情報収集・管理サービス「i-TRe」を利用し、インターネット上で商品の原材料情報を収集可能にした。情報収集の迅速化・効率化が目的。食材や原材料に含まれるアレルゲンなどの成分情報を収集する際、従来は仕入れ業者から直接入手する必要があった。さらに仕入れ業者が提供する情報は紙ベースで、データ化の手間が発生していた。2010年5月から本格稼働している。 (2010/7/5)

ERP(統合業務)システム [その他]

伊勢丹と三越が基幹システム統合

2008年4月に三越伊勢丹ホールディングスを設立して経営統合した両社は、同年に基幹システムの統合プロジェクトを開始。進捗管理を徹底し、2010年2月に完了した。システム統合の最終段階では、三越全店舗にある約3600台のPOS端末を一晩で入れ替え、翌朝の開店時から稼働開始できた。システム構築は日本NCRが三越伊勢丹システム・ソリューションズと共同で担当した。 (2010/7/6)

データウェアハウス(DWH) [その他]

国分が商品販売分析用のDWHシステム刷新

従来のシステムは分析時のパフォーマンス向上のため、複数のデータベースを構築して運用してきた。だがシステム構成が複雑なことから定期的なチューニングなどの運用負荷が急増。運用が属人化してしまう恐れもあったことからシステム刷新に踏み切った。日本ヒューレット・パッカードのDWHシステム「HP Neoview Platform」を採用してデータベースを統合した。 (2010/7/12)

ERP(統合業務)システム [その他]

トーメンエレクトロニクスが基幹システム刷新

業務標準化の推進を目的として従来の手組みからパッケージに移行。独SAPの「SAP ERP 6.0」と、日本IBMの中堅企業向けテンプレート「IBM Express Solution for 商社」を採用した。システム基盤は日本IBMのホスティングサービス「IBM Applications on Demand」を利用し、運用保守にかかる負担を抑える。新システムは2010年5月に稼働開始した。 (2010/7/12)

業種システム/ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO) [製造業]

田辺三菱製薬、医薬品納入管理業務をBPO

2010年7月より、富士通に業務委託している。薬局や病院への医薬品の納入実績に関するデータを管理し、確実に納入しているかどうかを把握する業務が対象。同社は2000年から薬局などへの医薬品の納入実績管理システムを運用してきたが、データのマスター整備などの業務負荷が無視できなくなった。そこで、システムの運用保守を担当する実業務も富士通に委託することを決断したという。 (2010/7/14)

関連キーワード

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