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理系の経営学─ヤマトホールディングス 小佐野豪績氏が選ぶ1冊

2010年8月25日(水)小佐野 豪績

このコーナーのお話をいただいてから、iPhoneを使って書棚の在庫整理をしました。「ブクログ」というアプリがありましてね。ほら、こうやって書籍のカバーに印刷されているバーコードをカメラで写すでしょう。そうすると、ISBNを認識してその本のタイトルや著者など基本情報が登録され、自分専用の本棚データベースを作れる。表紙画像も自動で引っ張ってきて、貼り付けてくれます。便利でしょ?

理系の経営学理系の経営学
宮田 秀明 著
ISBN:978-4822243302
日経BP社
1680円

データベース化して分かったんですが、500冊以上ある蔵書のうち、半分は経営や自己啓発に関する本でした。今日は、そのなかから数冊紹介します。

理工学部出身なので、経営には縁遠いと思っていました。その私が経営者になることを初めて意識して読んだ本が、「理系の経営学」です。分析やモデリング、シミュレーションを生かした科学的な意思決定の有効性を説いています。同書に出会った半年後、関連会社の社長に就任しましたが、確かにその通りでしたね。経営課題の多くは、数学的思考で解決できるんですよ。

経営にはいろいろな変数がついて回ります。解決すべき課題を多元連立方程式と考えることで、変数の数だけ式を立てて最適解を探れる。ヒト・モノ・カネの3つが変数の3次方程式なら、3つの式があれば解けます。

複数の課題が複雑に絡み合っているときは、因数分解の要領で共通項をくくり出してシンプルにする。ほかにもありますよ。本社に提案をして、明確な賛同は得られなかったが、目立った反論もない。そういうときには、「『No』と言われなければ『Go』だ」と判断して行動を開始した。これは、背理法の理屈ですね(笑)。

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