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ノベルがサーバーイメージ移行ソフト新版「PlateSpin Migrate 9」、Linuxのライブマイグレーションを可能に
2010年8月24日(火)IT Leaders編集部
ノベルは2010年8月24日、サーバー・イメージを、仮想環境や物理環境を問わずに異機種間でコピーするソフトの新版「PlateSpin Migrate 9」を発表、同日出荷した。新たに、Linux系OSのライブ・マイグレーションやWindowsクラスタの移行を可能にした。価格は個別見積もり。
PlateSpin Migrateは、仮想サーバーや物理サーバーのサーバー・イメージを、異なるサーバー資源同士の間でコピーするソフトである。サーバー・イメージの移行により、サーバー負荷を均等化するなど、サーバー資源を効率的に利用できる。別途、サーバー負荷のデータを収集するソフト「PlateSpin Recon」を用意している。サーバーを稼働中に移行するライブ・マイグレーションも可能である。
新版では、ライブ・マイグレーションの対象となるサーバーOSを拡大した。従来版まではWindows環境に限っていたが、新たに各種Linux環境もライブ・マイグレーションできるようにした。新版ではさらに、Windows Clusterによるクラスタ環境を移行できるようにした。
稼働環境は以下の通り。利用可能なサーバー仮想化ソフトは、VMware、Citrix XenServer、Hyper-Vなど。移行対象のサーバー・イメージとして扱えるOSは、各種Windows、各種Windows Server、各種Linux(Red Hat Linux,SUSE Linuxなど)、UNIX(SPARC Solaris 10)。マシンのイメージ形式は、PlateSpin形式のほか、AcronisやSymantecなど各社のイメージ・バックアップ形式を扱うことができる。
なお、PlateSpin Migrate自身の稼働OSは、Windows Server 2003/2008。管理コンソールの稼働OSは、Windows XP以降またはWindows Server。
価格は、個別見積もりで、今バージョンから価格体系が変更になっている(詳細は要問い合わせ)。ちなみに、前版(8.1)の価格体系と価格は、サーバー単位の移行が1回あたり2万7600円(税別)、OS/アプリケーション・イメージ単位の移行が1回あたり4万3320円(税別)などだった。