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日立情報、中小規模企業向けクラウドサービス「Dougubako」を提供開始

2010年8月31日(火)IT Leaders編集部

日立情報システムズ(以下、日立情報)は2010年8月30日、中小規模企業(SMB)向けに、高価な業務アプリケーションを安価な月額料金で提供するクラウドサービス「Dougubako(どうぐばこ)」を、同日より提供開始すると発表した。これにより、SMBは高額な購入費用を必要とすることなく、業界で実績・定評のある業務アプリケーションを安価に利用できるようになる。またアプリケーションのバージョンアップやデータの管理、セキュリティ対策などは全て標準サービスで提供されるため、わずらわしいIT資産管理をする必要もなくなる。

多種多様な業種・業態があるSMBにおいては、評判の高いアプリケーションが多数存在する一方、中には、購入費用が高額で手軽に利用開始しにくい製品もある。そこで日立情報は、仮想化技術、SaaS 構築技術、データセンタ運用技術などを活用し、SMB向けのクラウド型の月額アプリケーション提供サービス「Dougubako」を開発した。

「Dougubako」は、業務アプリケーションを日立情報のデータセンタからネットワークを通じて利用できるクラウド型のサービスである。すでにラインアップされているアプリケーションのほか、顧客の利用したいアプリケーションを追加することも可能である。また、利用するアプリケーション間のデータ連携機能も標準装備されている。同サービスは、インターネットに接続可能なノートパソコンやデスクトップパソコンなどで利用できる。また、今後iPadへの対応も予定しているという。

「Dougubako」の特徴は次のとおり。

  1. 高価なアプリケーションを月額料金で利用可能
    例えば「レッツ工事原価Go!」の場合、およそ60カ月利用しても、通常購入するよりも安価である。
  2. 利用したいアプリケーションを提供
    ラインアップされたアプリケーション以外も提供可能(ただし、開発元・発売元との契約締結までの時間が必要)。
  3. 面倒な運用は不要
    アプリケーションのバージョンアップやデータの自動バックアップ、セキュリティ対策はすべて標準サービスに含まれている。また、顧客が作成した作業データは「データ金庫」に保管、顧客のパソコンにトラブルが発生した場合もデータの消滅などの心配はない。
  4. アプリケーション間の連携が可能
    「Dougubako」内で利用するアプリケーションはデータ連携が可能。各種フォーマットが異なるデータを自動的に変換し、顧客情報などデータの二重入力が不要である。
  5. 専用のサポートデスクを用意
    導入時の疑問点から日常の操作方法まで、不明な点はオペレーターが対応する。
  6. 15日間の無料トライアル
    15日間の無料トライアルが利用でき、トライアル期間は、本番と同様のサービスを無料で体験できる。

モデル価格(税込)は次のとおり。

  • 経理・事務利用は、初期費:2万1000円、月額:2万1000円/月~。
    搭載アプリケーション・機能は、Microsoft Office2007 Standard Edition、弥生会計10、弥生給与10、データ連携機能、データ金庫機能。
  • 管工事・建設業工事原価計算業務利用は、初期費:2万1000円、月額:1万9950円/月~。
    搭載アプリケーション・機能は、Microsoft Office2007 Standard Edition、レッツ原価管理Go フルシステム、データ連携機能、データ金庫機能。

なお同社は、「Cloud Computing World Tokyo2010」において、「Dougubako」の実機デモンストレーションを行う予定である。

「Cloud Computing World Tokyo2010」
日時:2010年8月31日~2010年9月1日
場所:東京国際フォーラム 展示ホール1(有楽町)
講演:「中小企業におけるクラウド利用促進の課題と解決策」


「Cloud Computing World Tokyo2010」
http://ccw.idg.co.jp/2010/

日立情報システムズ
http://www.hitachijoho.com/

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