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IBM、仮想化専用x86サーバー「仮想化推奨モデル」3製品を発表

2010年9月3日(金)

日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)は2010年9月2日、仮想化用途向けに、プロセッサやメモリ、仮想化オペレーティング・システム(OS)およびネットワーク部品を最適に構成したx86サーバー「仮想化推奨モデル」の3製品を発表した。同製品は、プロセッサやネットワークなどの資源を効率的に活用できるよう、IBMがあらかじめ最適な仮想化環境を構成・検証しているため、顧客は、必要性能の見積もりや必要なオプション製品の個別発注などの作業が不要になり、迅速に仮想化環境を構築できる。

仮想化サーバーは、仮想化OSを活用し、1台の物理サーバーで複数の仮想マシンを稼働できる。仮想マシンを増やすにはメモリの追加が必要なため、サーバーの仕様上メモリを増やせない場合は、物理サーバーを追加することで対応する場合も少なくない。

今回発表の「仮想化推奨モデル」は、512GBまで(ラック・マウント・サーバーの場合)のメモリを増設できる拡張メモリ・ユニット「MAX5」により、物理サーバーの台数を増やすことなくメモリ容量のみを拡張できるIBMの次世代x86サーバーのアーキテクチャー「第5世代 Enterprise X-Architecture(eX5)」に準拠している。ブレード用の「MAX5」は最大192GBのメモリを搭載可能。

「仮想化推奨モデル」には、サーバー本体に搭載できる最大数のプロセッサとMAX5があらかじめ搭載されており、メモリのみを増やすことで、プロセッサ性能を最大限に活用しながら仮想マシンの増加に対応できる。また、1秒間当たり10ギガビット(10Gbps)のネットワーク帯域を分割でき、2本のEthernetケーブルで8つのネットワークに接続できる拡張ボード「バーチャル・ファブリック・アダプター」を搭載し、トランザクション量の異なる多様な業務を1台で運用できる。

また、事前に必要な性能を見積もったり、プロセッサやメモリ、仮想化OSなどのオプション製品を個別にオーダーする手間が省けるだけでなく、96個ものメモリ・モジュールを含め(x3950 X5の場合)、必要なオプション製品をサーバー本体に組み入れたり、稼働検証する必要もない。製品が手元に届いてから5分程度で設置でき、電源を入れれば仮想化サーバーとして即利用することができる。

各モデルの価格(税別)と構成は次のとおり。

◆ブレード・サーバー「IBM BladeCenter HX5 仮想化推奨モデル」
プロセッサ:インテル Xeon プロセッサ E6540(2GHz)2個、メモリ:160GB(DDR3 ECC RDIMM 4GB×40)、OS:VMware ESXi 4.1、ネットワーク・アダプター:バーチャル・ファブリック・アダプター。50~80台の仮想マシンの稼働に適している。

価格は、300万円。出荷開始日は、10月29日。

◆3Uサイズのラック・マウント・サーバー「IBM System x3690 X5 仮想化推奨モデル」
プロセッサ:インテル Xeon プロセッサ E6540(2GHz)2個、メモリ:256GB(DDR3 ECC RDIMM 4GB×64)、OS:VMware ESXi 4.1、ネットワーク・アダプター:バーチャル・ファブリック・アダプター。50~100台の仮想マシンの稼働に適している。

価格は、473万円。出荷開始日は、10月20日。

◆5Uのラック・マウント・サーバー「IBM System x3950 X5 仮想化推奨モデル」
プロセッサ:インテル Xeon プロセッサ X7550(2GHz)4個、メモリ:384GB(DDR3 ECC RDIMM 4GB×96)、OS:VMware ESXi 4.1、ネットワーク・アダプター:バーチャル・ファブリック・アダプター。100~250台の仮想マシンの稼働に適している。

価格は、800万円。出荷開始日は、9月7日。


IBM
http://www.ibm.com/jp/ja/

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