NECは2010年10月15日、CA Technologiesと連携し、クラウドサービスやITシステムのサービス品質向上を支援する「性能改善ソリューション」を製品化し、2010年11月より提供開始すると発表した。
「性能改善ソリューション」は、同社のWebアプリケーションサーバ「WebOTX Application Server V8.3(WebOTX AS)」と、CA Technologiesが2010年10月に発売した最新アプリケーション性能管理ソフトウェア「CA Introscope 9」を組み合わせて実現したもの。
同ソリューションは、Java EEアプリケーションで構築されるITシステムやクラウドサービスの性能を、アプリケーション内部の処理単位で可視化することができる。これにより、性能のボトルネックとなる部分の特定および改善を効率的に行うことが可能。
なお、同ソリューションの製品化に先立ち、米CA Technologiesとの共同検証を行い、WebOTX ASがCA Introscope 9の認証を取得。これにより、アプリケーション内部の処理単位だけでなく、ITシステムやクラウドサービスを提供する事業者の視点でも性能情報を可視化することが可能になった。
同ソリューションの主な特長は以下のとおり。
- 短期間かつ低コストでの導入が可能
煩雑な初期設定をせずに、WebOTX ASとCA Introscope 9の連携を実現する機能を提供。これにより、導入時の設定作業が大幅に削減され、短期間かつ低コストでシステム性能情報の可視化が可能。 - 効率的にシステムの性能改善を行うことが可能
CA Introscope 9で可視化した性能情報をもとに、システムの改善点や改善方法などを調査するための「WebOTX性能管理ガイド」を提供。同ガイドを参照することで、CA Introscope 9が検知した性能問題に対して、アプリケーションやWebOTX ASの設定情報のどの部分を改善すべきかを迅速に把握でき、効率的な性能改善が可能。
同ソリューションの希望小売価格は320万円から。同社は今後3年間で300システムの販売を目指す。
CA Technologies
http://www.ca.com/jp/
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