[新製品・サービス]

テラスカイ、4大クラウドと企業内システムをGUIで容易に連携させるSaaS型EAIを発表

2010年11月26日(金)IT Leaders編集部

テラスカイは2010年11月25日、外資系各社が提供するパブリッククラウドや、企業内のオンプレミス型システムの間でデータを連携させるサービスをSaaS型で提供する「SkyOnDemand2」を発表。2011年2月に、エヌ・ティ・ティ・ソフトウェアと共同で販売開始することを明らかにした。

 テラスカイは2008年から、セールスフォース・ドットコムのForce.comと企業内システムのデータを連携させるためのSaaS型EAIツールとして「SkyOnDemand」を提供。SkyOnDemand2はその新版となる。

 新版は、Force.comに加えてAmazon Web ServicesやGoogle Apps、Windows AzureのAPIをコールするためのアダプタを備える。Force.com上のCRM機能からAmazon Web Services上のストレージに蓄積したデータを呼び出す、といったクラウド間連携も可能だ。同社佐藤秀哉社長はSkyOnDemand2を、「『クラウドサービスは、他システムとの連携が難しい』というユーザー企業の不安に対する当社からの解」と位置づける。

 新版の大きな特徴は、ブラウザ上のGUIで、ユーザー自身が連携機能を実装できること。簡単なクリック&ドロップ操作で、連携スクリプトやそのスクリプトを実行するタイミング、ユーザー権限などを設定できる。旧版では、システム連携を実装するには高度なプログラミング知識が必要で、テラスカイの担当者によるヒアリングや開発が必須だった。

 このほか、HTTPエラーやAPIエラーなど、クラウドに特有のエラーを自動で捕捉し、指定した回数にわたってリトライする機能を追加した。これによりユーザーは、エラーが起きるたびに手動でリトライする手間を省ける。「SkyOnDemandの発売以来、クラウドでどのようなエラーが起こり得るかや、エラーが起きた際のリトライ法についてノウハウを蓄積してきた当社ならではの機能。他にはないと自負している」(竹澤聡志 取締役製品開発部部長)。

 「Sandbox」と呼ぶテスト環境も用意した。これは、クラウドサービスのバージョンアップに際し、これまでのデータ連携機能が新バージョンで正常に動作するかを事前に検証するための環境である。

 SkyOnDemand2の初期費用は60万円、月額費用は7万円から。2011年度中に、SkyOnDemandからの乗り換えと新規顧客を合わせて100社と契約し、1億円を売り上げることを目指す。

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