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TED、PCIeバス接続の高速半導体ストレージ「ioDrive」を出荷

2011年1月13日(木)IT Leaders編集部

東京エレクトロン デバイス(TED)は、サーバー機のPCI Express(PCIe)バスに接続して使う高速な半導体ストレージ「ioDrive」(開発元:米Fusion-io)を2011年1月13日に国内出荷した。ディスクI/Oがボトルネックとなる業務に適する。最上位モデル「ioDrive Octal」は、1秒あたりのI/Oが100万回を超え、容量は5.12TB。

PCIeバス接続型I/Oカードの形態に、ストレージ・コントローラと記憶媒体(NANDフラッシュ・メモリー)を搭載。HDD互換の半導体ストレージ(SSD)とは異なり、外付けRAIDカードやチップセット内蔵コントローラなどを介さずに利用できる。PCIeに直結することで、アクセス遅延時間や帯域において、既存のSSD/HDDよりも性能が高くなる。デバイス・ドライバの稼働OSは、主要なWindows OSおよび主要なLinux OSなど。

価格はオープンだが、参考価格は、最下位モデル「io Drive 160GB」で100万円程度から。販売目標は、3年間で15億円。内訳は、売上の7割が国内ハードウエア・ベンダーへのOEM(相手先ブランドによる生産)組み込み経由、残りの3割が直販および2次販売代理店経由。なお、東京エレクトロンデバイスと米Fusion-ioとの販売契約は、独占的なものではない。

I/Oカード1枚で100万IOPSの5TBストレージを実現

全3機種、全7モデルを用意。(1)基本となる機種「ioDrive」(3モデル)は、容量別に「160GB」(SLCタイプ)、「320GB」(MLCタイプ)、「640GB」(MLCタイプ)で構成。(2)「ioDrive Duo」(3モデル)は、ioDriveの容量と性能をそれぞれ2倍とした3モデル。(3)「ioDrive Octal」は、ioDriveの大容量モデル「ioDrive 640GB」の容量と性能を8倍としたモデル。

主なモデルの性能は以下の通り。(a)「ioDrive 160GB」は、SLC。アクセス遅延が26μ秒。I/O性能はReadが14万IOPS、Writeが13万5000IOPS。帯域はReadが770Mバイト/秒、Writeが750Mバイト/秒。PCIe x4接続。(b)「ioDrive Octal」は、MLC。アクセス遅延が30μ秒。I/O性能はReadが119万IOPS、Writeが118万IOPS。帯域はReadが6.0Gバイト/秒、Writeが4.4Gバイト/秒。PCIe x16接続。

NANDフラッシュ・メモリーの弱点(ブロック単位でしか書き換えできないために、書き込み性能が低下する問題)を、24チャネル(広帯域)、8バンク(並列処理)、書き込み領域の最適化(グルーミング)などによって克服。これにより、大きなブロックの書き込みや小さなブロックのランダム書き込みなどにおいて書き込み性能を維持できるとしている。

写真1 ioDriveの外観
写真1:ioDriveの外観
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東京エレクトロン デバイス / Fusion-io / フラッシュストレージ / SSD / 半導体

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