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富士通、「Systemwalker V14g」などプライベートクラウド対応製品を機能強化

2011年1月21日(金)IT Leaders編集部

富士通は2011年1月20日、2010年4月から販売を開始しているプライベートクラウド環境を構築するソフトウェア5製品「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」「Systemwalker Runbook Automation V14g」「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」「ServerView Resource Orchestrator」「クラウド インフラ マネージメント ソフトウェア」の機能を強化し、同日より販売開始すると発表した。

今回強化を行った製品群を使用することで、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバからなる3階層の複雑な業務システムでも、ソフトウェアやネットワーク設定まで含めたシステム構成一式の配備を、利用者自身で簡単に行う機能を提供する。

具体的には、各部門が管理する既存のシステム構成情報を自動的に調査・集約する機能によって現状構成の見える化を行い、その情報を元にネットワークやソフトウェアの設定まで含めた多階層のシステム構成を標準化する。さらに、同社の「オンデマンド仮想システムサービス」と同様の画面デザインを採用した操作画面により、この標準化したシステム構成をテンプレートとして容易に登録・再利用できるようにしている。

同製品群の主な製品強化のポイント

  1. 多階層システムを利用者自身が配備可能
    あらかじめ、標準化したシステム構成をテンプレートとして用意することで、利用者自身がオンデマンドに選択、配備できる。配備後でも、利用者自身が簡単にCPUやメモリなどのリソースを追加・変更できる。また、サーバの起動・停止、承認申請プロセスの設定などの運用操作も行える。これにより、たとえば、Webサーバ1台、アプリケーションサーバ1台、データベースサーバ1台の3階層システムで、従来、設計・配備・設定・検証まで3人月かかっていたものが、1人日で実施できる。
  2. 既存の業務システムの構成を自動収集し、プライベートクラウドへ円滑移行
    既存の業務システムの構成を自動的に調査して構成管理データベース(CMDB)に集約する機能を提供する。これにより、システム構成の現状の見える化、それに基づくテンプレートの作成作業の負担を軽減し、プライベートクラウドへの円滑な移行を支援する。収集対象は、ハードウェア仕様、OSの修正適用状況、インストールされているソフトウェアなどのシステム構成情報である。
  3. システム要件に最適な仮想化ソフトウェアを選択可能
    利用者のシステム要件(コスト、性能、機能など)に合わせた仮想化ソフトウェアが選択できる。システム部門では、仮想化ソフトウェアの違いを意識することなく同一の操作で運用できるので、運用作業を標準化できる。
    【対象仮想化ソフトウェア】 : VMware vSphere 4、Windows Server 2008 R2 Hyper-V、Linux仮想マシン機能(Red Hat Enterprise Linux 5 に含まれるXen)

標準価格(税別)は次のとおり。

「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」のプロセッサライセンスは、14万5000円。
「Systemwalker Runbook Automation V14g」のプロセッサライセンスは、15万円、ノードライセンスは、2万円。
「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」のプロセッサライセンスは、10万円。
「ServerView Resource Orchestrator」のサーバライセンスは、20万円。
「クラウド インフラ マネージメント ソフトウェア」のサーバライセンスは、23万円。

プライベートクラウドを支えるソフトウェア製品
http://software.fujitsu.com/jp/middleware/cloud/privatecloud/products/?pr#lineup

オンデマンド仮想システムサービス
http://fenics.fujitsu.com/outsourcingservice/saas/plat/sop/

関連キーワード

富士通 / Systemwalker / CMDB / Hyper-V / VMware / Runbook

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