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三井住友銀行、プライベートクラウドを稼働開始

2011年2月24日(木)IT Leaders編集部

日本電気(NEC)は2011年2月23日、三井住友銀行に対し、プライベートクラウドサービスの提供を開始したことを発表した。

同サービスは、NECのブレードサーバー製品「Express5800 SIGMABLADE」やストレージ装置「iStorage」などのハードウェアを中心としたクラウドサービス基盤を、三井住友銀行のデータセンター内に設置し、運用保守まで含めNECがサービスとして提供するもの。同社が、OMCS(Open Mission Critical System)で培ったSI技術やノウハウを活用し、サーバー・ストレージ・ネットワークの仮想化環境や、一元化した運用環境を、同基盤を用いて提供する。

サーバーCPUはコア単位課金、ミドルウェアはオプションサービスとするなど、柔軟な料金体系で提供されるIaaS、PaaSにより三井住友銀行は、ニーズに応じたサービスの利用が可能となり、より一層効率的なシステム利用ができると見込んでいる。

また、同行は、交通費精算システムのSaaS利用も開始する。同サービスは、NECの自社で利用しているシステムをSaaSとして導入することで、初期投資を抑えつつ、短期間でのサービス提供を可能にするもので、同行では、自社構築した場合と比べ、40%近くのコスト削減を期待している。

同サービスの導入により、現在、行員が紙の資料で申請・承認を行っている交通費精算事務をWeb上で行うことができ、ペーパーレス化と業務効率化の推進が可能になる。同サービスは、2011年3月から三井住友銀行の本部で試行を始め、2011年中には同行の全部門へ利用拡大が予定されている。

これまで多くの企業では、分散・個別システムが増加する傾向にあり、システム管理・運用工数の増大が課題となっていた。また、ハードウェアの保守切れに対するシステム更改対応を数年単位で実施する必要があり、これも情報システム部門の大きな負担となっている。そうした課題の解決に向け、NECは、システムの計画→導入→運用のライフサイクルマネジメントと、高いセキュリティレベルを実現可能なプライベートクラウドの形態で、サービスを提供するとのこと。

同サービスの利用者は、今後、各種システムをこのクラウドサービスへ集約していくことで、システム管理業務にかかる負荷を軽減し、戦略業務へのリソースシフトが可能となる。また、リードタイムを短縮したシステム導入によるビジネスニーズへの迅速な対応についても可能になるとしている。

NEC
http://www.nec.co.jp/

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