[新製品・サービス]

認証機能をクラウド上で提供、CA Technologiesが国内でサービス開始

2011年2月24日(木)IT Leaders編集部

CA Technologiesは2011年2月23日、本人認証や不正トランザクション検知といった認証機能をサービスとして提供する「CA Advanced Authentication Cloud Service」の国内提供を開始した。米CA Technologiesや、同社の国内パートナー企業のデータセンターからサービスを提供する。

 CA Advanced Authentication Cloud Serviceは、公開鍵証明書と秘密鍵を保管するソフトウェアトークンを利用した本人認証製品「CA Arcot WebFort」と、不正なトランザクションを検知して追加認証を課すリスクベース認証製品「CA Arcot RiskFort」の機能を、ネットワーク経由で利用可能にするサービス。各製品は同日よりオンプレミス版も出荷開始する。

 2010年8月に買収した米アルコット・システムズが米国に保有していたデータセンターからサービスを提供する。国内では、パートナー企業のデータセンターからのサービス提供を進める考えで、既に住商情報システムが「SCS CLIP IAS」の名称でサービスを提供している。CA Technologiesが国内で自前のデータセンターを保有する予定は現時点ではない。

 提供開始するCA Arcot WebFortは、パスワードで暗号化された秘密鍵の不正な特定を防ぐ「Cryptographic Camouflage」が特徴的な機能だ。これは、不正なパスワードで秘密鍵を復号しようとするたびに偽の秘密鍵を出力することで、正当な秘密鍵の特定を困難にするもの。「紛失時の迅速な再発行といったソフトウェアトークンの利点を生かしつつ、ハードウェアトークンと同等のセキュリティ強度を実現できる」(金子 以澄プロダクトマーケティングマネージャ)。iPhoneやAndroid、BlackBerryといったスマートフォン向けのクライアントソフトも提供する。

 一方のCA Arcot RiskFortの特徴は、「DeviceDNA」と呼ぶ不正デバイスの検知機能だ。アクセスしてきた端末のブラウザの種類やバージョン、MACアドレスといった端末情報を専用の認証サーバーに格納。同じユーザーIDでアクセスした場合でも、前回アクセス時の端末情報と現在の端末情報との違いが事前設定したしきい値を上回ると、不正アクセスの可能性があると判断。アクセスを遮断して追加の認証を求める仕組みだ。

 CA Advanced Authentication Cloud Serviceの月額利用料金(税別)は、1万ユーザーの場合、CA Arcot WebFort機能が1ユーザー92円/月、CA Arcot RiskFort機能が1ユーザー67円/月。オンプレミス版の価格(同)は、1万ユーザーの場合、CA Arcot WebFortが1ユーザー2200円、CA Arcot RiskFortが1ユーザー1700円。

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