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セーラー万年筆、スマホ/タブレット端末向けにB2Cコンテンツ配信基盤

2011年3月31日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セーラー万年筆は2011年3月31日、IT戦略子会社を2011年4月1日に設立し、コンテンツ配信事業者向けの基盤事業に進出することを発表した。具体的には、スマートフォンやタブレット端末を対象とした一般消費者向けコンテンツの流通・課金プラットフォームを運営する。

 設立する会社名は「セーラーCモール」(略称はセシモ)。資本金は3500万円で、2011年5月1日に事業を開始する。代表取締役はセーラー万年筆社長の中島義雄氏が務める。サービス名称も「セシモ」。販売目標は、10億から30億程度。アプリケーション1つあたり300円~2000円を想定し、3年後に100万人の利用を目指す。

 コンテンツ流通・課金プラットフォーム基盤の構築は、システム開発会社であるフライトシステムコンサルティングが担当。コンテンツ開発用に、コンテンツ利用者間で文字や動画でコミュニケーションを図る機能や、クレジット・カードを用いた課金機能など、各種の機能モジュールを取り揃える。原則として、新規のアプリケーション開発は、フライトシステムコンサルティングが開発を支援する形となる。

 セシモで流通させるコンテンツは、シニアからジュニアまで幅広い年代に訴求する、一般消費者向け(B2C)のコンテンツを想定。対話機能を生かした、外国語学習、オンライン囲碁教室、料理教室などの学習コンテンツを皮切りに、ファッションなどの通販カタログ用途や不動産、医療情報サービスなど幅広い業界への普及を目指す。

 コンテンツ配信事業者から見たセシモの利用料金は、大きく2つある。1つは基盤の利用料金である。新規獲得ユーザーから得た売上げ額に応じて、特定の割合が課金される。もう1つは、コンテンツの機能開発にかかる費用である。コミュニケーション機能など、コンテンツから利用する機能モジュールの利用料金や、アプリケーションの開発料金などがかかる。

 なお、セーラー万年筆は、コンテンツ流通基盤を手がける背景について、現代版の筆記具として、スマートフォンやタブレット端末などが登場していることを挙げている。同社の主要製品である筆記具は文字伝達の道具であり、今回のコンテンツ流通基盤も情報伝達の需要に応えるという意味があるようだ。

写真1 セーラーCモールの社長となるセーラー万年筆代表取締役社長の中島義雄氏(中央)、フライトシステムコンサルティング社長の片山圭一朗氏(左)、セーラーCモールの取締役となるセーラー万年筆電子文具事業部長の小柳洋氏(右)
写真1 セーラーCモールの社長となるセーラー万年筆代表取締役社長の中島義雄氏(中央)、フライトシステムコンサルティング社長の片山圭一朗氏(左)、セーラーCモールの取締役となるセーラー万年筆電子文具事業部長の小柳洋氏(右)

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セーラー万年筆 / B2C / タブレット / スマートフォン / IT子会社

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