日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は2011年4月7日、インテルの最新XeonプロセッサE7ファミリーを搭載し、大容量メモリを搭載可能なIBMのx86サーバーにおいて、データの高速な分析処理を可能にするインメモリ・コンピューティング・アプライアンス製品「IBM System x ワークロード最適化モデルfor SAP HANA」を発表した。
業務システムのデータベースからデータをメモリ上に展開し、HDDより高速アクセスが可能な半導体ドライブ(SSD)を、処理内容を保持する領域(トランザクション・ログ領域)として活用することにより、検索、モデル化および分析をリアルタイムに実行するというもの。最小構成価格は1,180万円(税別)、5月27日から出荷開始する。
同製品は、IBMの次世代x86サーバーのアーキテクチャ「第5世代 Enterprise X-Architecture」(eX5)に準拠し、大容量メモリを搭載可能な「IBM System x3690 X5」や「IBM System x3950 X5」に、SAP In-Memory Appliance software (SAP HANA)をあらかじめ搭載している。なお、SAP HANAのライセンスは、別途SAP社から購入する必要がある。
「IBM System x ワークロード最適化モデルfor SAP HANA」は、IBMが現在提供している仮想化用途向けモデルやデータベース用途向けモデルと同様に、eX5をベースとしたワークロード特化型製品の一種で、ワークロードの特性に合わせた構成やテクノロジーを採用しているのが特徴。
ハードウェアについては、サーバー機種やプロセッサ数、メモリ容量などが、リアルタイムでの検索や分析用に構成され、データ容量に応じて5種類のモデルが提供される。また、スーパーコンピュータにも採用されているIBM開発の分散ファイル・システム「General Parallel File System」(GPFS)を搭載し、複数台を並列に接続して性能を高めることも可能。
業務システムにデータベース管理ソフト「IBM DB2」とSAP ERPソフトウェアを利用している場合は、業務システムから同製品へのデータ複製もリアルタイムに実行でき、刻々と蓄積される企業データをリアルタイムに分析できるため、ビジネス状況の変化をきめ細かく把握できるという。
同製品の発表にあたっては、日本IBMの専門のコンサルティング・チームが導入支援サービスを提供する。また、5月下旬より、同社の検証施設(東京都中央区)において、導入前に稼働検証できる環境を無償で提供するとのこと。
日本IBM
http://www.ibm.com/jp/ja/
-
-
-
-
Gemini搭載でGoogle CloudのAIプラットフォーム「Vertex AI」が大幅アップデート。企業の生成AI活用に不可欠なデータマネジメントとは
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
大型化、狭額縁化だけじゃないモニターの進化! “機能”と“信頼性”を両輪に差別化を推し進めるレノボの「ThinkVision」
-
WalkMeが2023年のデジタルアダプションアワードを発表。「えきねっと」におけるUX向上事例など、ユーザー間でノウハウを共有するイベントを開催
-
-
Lenovo Tech World Japan 2023 特別対談「レノボ×マイクロソフト」が語る生成AI活用の“現在地”と“近未来”
-
-
-
あらゆるユーザーにAI活用を!「Lenovo Tech World Japan」で提示される企業コンピューティングの近未来像とは?
-
-
-
-
-
-
-