[中国電脳事情]

【中国電脳事情】北京の農業にハイテク化の波など(第17回)

2011年5月19日(木)足立 治男

中国の主要メディアの報道から、中国国内のIT・テクノロジー関連の最新動向をご紹介する、中国電脳事情。1カ月間に報道された中国国内の主要なニュースを取り上げる。

北京の農業にハイテク化の波

─ 京報網(2/28)

「湿度が高すぎるよ、早く換気してね!」北京市南郊外の大興県に位置するスイカの温室栽培拠点では時折このような子供の声が聞こえてくる。児童就労でもさせているのかと思いきや、これが「モノのインターネット」(Internet of Things、中国語では物聯網)を具現化した1例であると、エンジニアの王工氏は話す。

『温室ベビー』と呼ばれるこのシステムは、温室内に取り付けたセンサー(温度/湿度/光など)の測定値を無線LANを介して一元管理するとともに、換気等を遠隔制御する仕組みを備えているのだ。温室内の状況を専用端末でいつでもモニターできるのに加え、インターネット経由でPCや携帯電話に転送することもできる。

このエリアのほかにも、北京市内の順義国際フラワーポート、小湯山農業モデル基地、懐柔ジャム果樹園などに導入されており、農業作業員の負荷軽減や、水、肥料、農薬などの節約に大いに役立っている。

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