[事例ニュース]

LIXIL、グローバル展開を視野にERP導入、ほか

ニュースフラッシュ ユーザー事例編(2011年6月号)

2011年6月2日(木)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要なユーザー事例を紹介する、ニュースフラッシュ ユーザー事例編。製造業や金融業、その他のユーザー企業の情報システム導入・構築事例から、12個の事例を取り上げた。

業種システム

ジェイアール東海高島屋が人材管理をクラウドで

2010年11月、短期アルバイトの人材管理システムをセールスフォース・ドットコムのPaaSである「Force.com」上で稼働させた。新システムにより、アルバイト応募者はWebから履歴書情報や勤務経験、勤務希望日などを登録できるようになった。郵送による応募のみ受け付けていた従来に比べて、採用プロセスを大幅に省力化。応募から採用までの期間を3週間から1週間に短縮できたという。 (2011/4/12)

モバイルデバイス管理(MDM)

三城ホールディングス、iPadの盗難防止策を強化

約1000店舗に導入したiPadの紛失や盗難による情報漏洩を防止するため、インターネットイニシアティブのMDMサービス「IIJ Smart Mobile Manager」を採用。紛失や盗難にあった際も、遠隔操作でiPad内のデータを消去したり端末ごとロックできるようにした。同社は、顧客がiPadの画面上で眼鏡を仮想的に試着できるサービスを提供している。 (2011/4/12)

スマートデバイス

エーザイがMR支援にiPad活用

iPadへの医薬品情報の配信システムを構築した。医薬情報担当者(MR)に最新の医薬品情報を即座に提供し、医療関係者などに正確に伝達できるようにするのが目的。医薬情報をカテゴリごとに分類し、約1700人いるMRに支給したiPadに一括配信する。コンテンツを作成・配信・閲覧するツールには、インフォテリアの「Handbook」を利用している。 (2011/4/18)

データマネジメント

三菱UFJグループ、データ統合ツール導入

グループのITを支える三菱UFJインフォメーションテクノロジーが、Talendの「Talend Integration Suite」を導入。Lotus Note上の6万件に及ぶデータを、グループポータルに週次で移行する作業を効率化した。これまで、手作業で実施していたデータのフィルタリングやフォーマット変換をほぼ自動化。移行にかかる時間を、従来の半日から30分に短縮できたという。 (2011/4/18)

販売管理

ヤンマーグループ、グローバルで販売管理分析

北米やアジア、欧州の拠点を対象に、2010年10月に本格稼働させた。同グループは、部品の流通状況を把握・管理する部品調達システムをグローバルに展開済み。新システムは、この部品調達システム上に蓄積したデータを分析。緊急受注の完納率や納期順守率などを1画面で把握可能にした。データ分析ツールには、ウイングアーク テクノロジーズの「Dr.Sum EA」を採用した。 (2011/4/18)

RFID

北洋銀行が契約書類管理システム導入

約40万件に上る個人向けローンの契約書類にRFIDタグを貼付。保管庫への入出庫状況をシステムで把握可能にし、契約書類の保全性を高めた。書類を棚に格納したまま棚卸しできるようになり、作業の効率化も実現した。従来、棚卸しの際には書類を棚から取り出す必要があったため、多くの人員と期間を要していた。システム開発は日立製作所と北洋システム開発が担当。 (2011/4/19)

電子マネー

静岡県のJAが電子マネー決済システム導入

現金やクレジットカード以外の決済手段を提供して店舗利用者の利便性を高めるため、2011年4月に稼働。NECの電子マネー管理・運用サービス「マーケティング&ペイメント基盤サービス」と、iD、Edy、WAONといった複数の電子マネーを利用できる決済端末「マルチサービスターミナル」を採用した。県内JAグループのITを支える静岡県農協電算センターが、NECと共同で構築した。 (2011/4/26)

業種システム

全日本空輸がメッセージ通信システムを刷新

旅客情報のほか乗務員や貨物、運航状況といった情報を国内外の空港や事業所、提携先の航空会社と送受信するためのシステムを、メインフレームからオープンシステムに移行。2011年3月に稼働を開始した。新システムの特徴は、Type Bと呼ぶ業界特有のプロトコルを使用したメッセージを中継処理し、通常の電子メールとして配信できること。構築は電通国際情報サービスが手がけた。 (2011/4/27)

統合業務(ERP)

LIXIL、グローバル展開を視野にERP導入

トステムやINAXなど5社が合流して2011年4月に発足した同社は、経営管理の基盤となる業務システムの統合を急いでいる。そこで、日本オラクルのERPパッケージ「Oracle E-Business Suite」を採用。会計システムの刷新に着手した。グローバル展開を前提に、多言語や複数通貨対応、国際会計基準(IFRS)への準拠も進める。新システムは、2012年4月に稼働予定。 (2011/4/27)

製品情報管理(PDM)

川崎重工業、航空機の設計部品データ管理を効率化

航空機の部品データを管理する「次世代設計部品表統合システム」を2013年1月までに構築。現在は航空機の機種ごとにある部品管理システムを集約・統合する。航空機の構成部品は、1機あたり約100万点に及ぶ。さらに各部品には30年以上の長期保守が義務付けられているため、部品管理の効率化は急務だった。新システムは、富士通のPDM製品「PLEMIA M3」を使って構築する。 (2011/5/9)

顧客関係管理(CRM)

福岡ソフトバンクホークスマーケティングがCRM導入

営業支援システムとして導入。球場広告看板などのスポンサー事業部門において、営業やマーケティング担当者50人が利用する。スポンサー企業に対する営業活動履歴を社内で共有し、提案内容の改善に生かす。スマートフォンで外出先からも利用できる。CRMパッケージには、日本マイクロソフトの「Microsoft Dynamics CRM」を採用。日本MSとイーシステムが共同で構築した。 (2011/5/9)

アウトソーシング

八十二銀行がネットバンクの外部委託を継続

日本IBMが提供するインターネットバンキングシステムの構築・運用サービス「IBMチャネル共同センター・サービス」への委託契約を更新した。今回の契約期間は、2011年2月から2016年2月までの5年間。契約更改に併せて、投信積立の申し込みや変更、解約のほか、各種ローンのリアルタイム繰上返済や金利変更申込、返済明細照会といった機能を追加した。 (2011/5/12)

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