[海外動向]

【EMC World Las Vegas 2011】情報インフラの総合ベンダーが着目する「クラウドとビッグデータの交差点」

2011年7月4日(月)河原 潤(IT Leaders編集部)

米EMCは5月9〜12日、年次ユーザーカンファレンス「EMC World Las Vegas 2011」を開催した。今回、同社がメインテーマに掲げたのはクラウドコンピューティングとビッグデータの2つの領域だ。前者に注力しないITベンダーは今や皆無と言ってよいだろう。後者は、特にビジネスインテリジェンス(BI)やデータウェアハウス(DWH)の分野で、米国において昨年後半あたりから最もホットなキーワードとなっている。

2011年5月9日〜12日
米ラスベガス/米EMC

基調講演1
大きな事業機会が潜む2領域

1979年に創業し、ストレージ専業ベンダーとして地歩を築いたEMCは、2000年代に入り、情報インフラストラクチャの総合ベンダーへの転換を強く押し進めてきた。改革を主導したのは、1999年に社長兼CEOに就任して以降、同社を率いてきたジョー・トゥッチ氏だ。

ドキュメンタム、ヴイエムウェア、RSAセキュリティ、アバマー、データ・ドメイン、グリーンプラム、アイシロン…。この10年の間にEMCがM&Aで獲得したベンダーの顔ぶれは錚々たるものだ。しかも、同社が提示する情報インフラ企業としての戦略ロードマップの上に、大半のベンダーがうまく当てはまる。堅調な業績も裏づけとなって、トゥッチ氏の統率力や目利きの力は多くが認めざるをえないところだろう。

開幕基調講演のステージに立ったトゥッチ氏は、会場を埋めた約6000人の聴衆を前に次のように説いた。「クラウドはITの世界に訪れた破壊的な大波であり、ビッグデータは多様なデバイスの普及にも後押しされて発生した情報爆発である。EMCが着目するのは、クラウドとビッグデータが交差する場所だ。そこには、我々とユーザー企業の双方にとって、膨大な数のビジネスチャンスが存在する─」。

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