仮想サーバーベースのシステム構築や構成変更を容易にしたい、オンプレミス/クラウド混合環境の監視負荷を抑えたい─。そうした企業に向けて、CA Technologiesは2011年8月、ここ数年の専業ベンダー買収で得た2つの製品を国内投入した。
CA Technologiesは2011年8月、ここ数年の専業ベンダー買収で得た2つの製品を国内投入した。まずは2011年8月23日に発表した、複数の仮想サーバーで構成するシステム構築を支援するツール「CA AppLogic 3.0」。同社が2010年2月に買収した、米3Teraの技術を基にした製品だ。
アプリケーションサーバーやロードバランサといったシステム要素を、「カタログ」と呼ぶテンプレートとして用意。管理者が専用のWeb画面を使い、カタログを示すアイコンを並べてシステム構成図を描くことで、実際に動作するシステムを構築できる。
カタログの実態は、仮想マシンにそれぞれの役割を持つミドルウェアをインストールした仮想サーバーイメージ(仮想アプライアンス)である。各仮想アプライアンスは、ヴイエムウェアの「VMware ESX」やオープンソースの「Xen」といったハイパーバイザ上の仮想サーバーとして稼働する。
価格は、管理対象の物理サーバーのソケット計25個で394万円(税別)。
2つめは、2011年8月30日に発表した統合監視製品「Nimsoft Monitor」である。2010年3月に買収した米Nimsoftの製品。ハードウェア/ソフトウェアや、クラウドサービスのパフォーマンスと死活状況を、単一のWeb画面で監視できるのが特徴だ。
APIを介し、120種類以上の製品やクラウドサービスを監視できる。製品はEMCやシスコシステムズといった主要ベンダーのものを網羅。クラウドサービスについては、Google Apps/App EngineやSalesforce、Windows Azure、Amazon EC2、Rackspaseを監視できる。
サブスクリプション料金は、監視対象のサーバー、ネットワーク機器各50台で22万1650円/月(税別)。(鳥越)
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