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複数筐体間でデータ移行可能なストレージ

2011年10月21日(金)

日本HP 日本HPは2011年9月1日、ストレージ最上位機種である「HP P10000 3PAR Storage System」を発表した。3PAR製品を基にした従来モデルに、ハード・ソフトの両面で機能強化を施した。

ハード面では、新たに第4世代ASICを採用。さらに、1ノード当たりのASIC搭載数を従来の1個から2個に拡張した。これにより、性能が1.5倍、スループットは2.6倍に向上した。

ソフト面での強化は多岐にわたる。例えば、一度は使用されていたが現在は使用されていないディスク上の“ゼロ領域”を再割り当てする「Thin Persistence機能」だ。これまで128KB単位だったゼロ領域の再割り当てを、16KB単位に細分化できるようにした。これにより、ディスクの利用効率を大幅に高められる。

加えて、仮想化環境を含めた統合的なストレージ管理を可能にした。具体的には、「VMware vSphere 5」との連携機能を新たに実装。VMware上の仮想OSでアプリケーションが削除されたことを自動的に認識し、その分の容量を再利用できるようにした。

運用負荷を軽減する仕組みも盛り込んだ。複数筐体の間でのデータ移行を可能にする「Peer Motion」と呼ぶソフトを新たに搭載。これにより、1つの筐体にアクセスが集中した際、処理容量や性能に余裕がある別の筐体に処理を引き継げるようになる。ストレージのアップグレードや増設も容易になる。「ストレージの拡張・設定変更に際して、従来のようにベンダーの有償サービスを利用する必要がなくなるので、大幅なコスト削減につながる」(HPストレージ事業本部 製品マーケティング部 志渡みず絵氏)。

最大容量の異なる2機種を用意する。最大容量が1600TBとなる「HP P10000 3PAR Storage System V800」の価格(税込)は2529万4500円。同800TBとなる「HP P10000 3PAR Storage System V400」は1538万2500円。 (折川)

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