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フラッシュメモリー採用でディスクより50倍高速化

2012年1月6日(金)

日本HP 日本HPは2011年12月13日、不揮発性のフラッシュメモリーを記憶媒体とするストレージ「HP VMAシリーズ」を発売した。ディスクを採用するストレージよりも、大幅なアクセスの高速化が見込める。

VMAは3Uサイズのきょう体に、1枚あたりの容量が128GBとなるフラッシュメモリー搭載カードを最大84枚格納する。5枚1組でRAIDを構築して信頼性を高めるほか、84枚のうち4枚をスペアとして利用し、カードが故障したらスペアが処理を引き継ぐ。メモリーの記録方式は、大容量を書き込める「MLC(マルチ・レベル・セル)」ではなく「SLC(シングル・レベル・セル)」を採用。「企業用途を想定し、書き込み速度や書き込み回数に優れるSLCを選択した。メモリーの寿命については、データの書き込み処理の平準化などで、1時間に8TB書き込んだ場合で5年は持つ」(エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 製品戦略室 室長 山中伸吾氏)。

接続するサーバーは、同社のPCサーバー「HP ProLiant DL980 G7」とUNIXサーバー「HP Integrityシリーズ」。DL980との接続にはPCI Expressインタフェースカードを採用し、「SASで接続するディスクに比べて応答速度を50倍高速化できる」(山中氏)という。

主な用途として同社は、バッチ処理での利用を想定する。「社外の取引先から週に一度しかデータが送られてこなかったり、収集するデータ量が増えたりなど、バッチ処理を高速化したいというニーズは根強い。本製品を利用すれば、チューニングなしに高速化が見込める」(山中氏)。

価格(税込)は5TB分のメモリーを搭載する「HP VMA3205」が2099万1600円から。最大容量である10TB分のメモリーを搭載する「HP VMA3210」が4058万3550円から。1カ月に5セットの販売目標を掲げる。 (折川)

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