昨年末、ITの先端を走る二人の技術者に、2012年の注目技術を聞く機会があった。 一人はJavaの専門家である木寺 祥友氏(エル・カミノ・リアル代表取締役)。「2012年、最大のテーマの一つが“レスポンシブWebデザイン”。端末の画面サイズ(幅)に合わせて、Webの表示を動的に変更する技術だ。高解像のプロジェクタからPC、タブレット、スマートフォンまで、単一URLの同じコンテンツを表示できる。単に表示幅を変えるのではなく、ボタンのサイズなども最適化される」。
Webサイト作りが楽になるだけのように思えるが、何が”最大のテーマ”なのか?
「これをベースに、WebはHTML5に移行していく。するとスマートフォンの”アプリ”は不要というか、贅沢品の位置づけになる。AppleもGoogleもアプリで戦っているが、その構造がガラリと変わるのだ」という。
もう一人が神林飛志氏(ノーチラス・テクノロジーズ代表取締役副社長)。「大規模データの分散処理基盤であるHadoopのポテンシャルは大きい。2012年、その応用が進む。我々はこれを基幹バッチ処理に適用するAsakusa Frame-workを開発した。受発注や決済、与信管理などの業務データのバッチ処理を低コストで高速化できる」。こちらはすぐにでも企業ITに直結する話である。
レスポンシブWebデザインやHadoopの応用以外に注目すべきITは何か?
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