[市場動向]

情報活用を深化させるHadoop PART 1

2012年3月1日(木)栗原 雅(IT Leaders編集部)

にわかに熱気帯び始めたHadoop市場 製品/サービスの充実で企業ITの選択肢に Hadoopが企業IT、特に情報系を支える基盤技術としての地位を固めつつある米国では、“Hadoop熱”の温度が上がって技術者の需要が急激に高まり始めているという。 ビッグデータを蓄積した先に、情報活用を深化させて利潤を得る機会が広がる。 Hadoopがもたらすそんな価値が、はっきりと見えてきたからだ。

栗原 雅 (編集部)

世界の“Hadoop熱”は日本で感じている以上に熱い。米ニューヨークで2011年11月に開かれたHadoopのイベント「Hadoop World」では1400人の参加枠がすぐに埋まり、会場に入りきらない160人が空席待ちのリストに並んだ。前年の参加枠を2倍以上に増やしたが、595ドルの参加費を払ってまでもHadoopの情報を得ようとするIT関係者の勢いが、それを上回った。

真の価値
より事実に近い情報に基づきビジネス上の判断を可能に

Hadoopはアパッチソフトウェア財団がオープンソースソフトとして公開している大規模分散データ処理基盤である。その中身は、米グーグルのシステムを参考に開発された分散ファイルシステムと分散処理基盤からなる。

安価なサーバー群でシステムを構成できるHadoopが、テラバイト級やペタバイト級のビッグデータの管理に向いていることは、よく知られている通り。ソーシャルゲームサイト運営のディー・エヌ・エーのように、日々10億件規模で発生する各種ログを全件まとめて長期にわたり格納しておける。

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