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ネットアイキューがITプロセス自動化ソフトの新版を発表

2012年4月19日(木)IT Leaders編集部

ネットアイキューは2012年4月19日、ITプロセス自動化ソフトウェア「NetIQ Aegis(ネットアイキュー イージス、以下、Aegis)」の最新版、バージョン2.3の提供を開始した。

同ソフトはシステム運用に含まれるさまざまな定型作業を自動化するもの。例えば、障害対応のために一時的に特権IDを技術者に貸し出すような場合、ID使用申請の受付と承認、権限の付与や剥奪、変更内容の確認などの作業が発生する。これらのプロセスをワークフローとして定義し、他システムを制御して自動化する機能を持つ。主に、作業の効率化や人的ミスの排除、IT統制の強化などに利用する。ランブックオートメーションとも呼ばれることもある。

最新版の強化ポイントは主に3つある。第1のポイントは他システムとの接続機能の強化である。他システムからAegisのプロセスを開始するための手段として、新たにコマンドラインインターフェース(CLI)を追加した。引数を使って実行するプロセスを指示したり、処理に必要な情報を与えたりできる。通常、プロセスの起動にはコネクターと呼ぶモジュールを用いるが、それがない場合は、Aegisの監視下にあるデータベースやログファイルにレコードを追加するなどの工夫が必要だった。

一方、Aegisから他システムを制御する方法も増やした。これまで提供してきたTelnetやSSHなどのプロトコルと、各アプリケーション専用のコネクターに加えて、今回からWebサービスのインタフェース記述言語「WSDL(Web Services Description Language)」にも完全に対応した。対象システムの内部構造に依存する他の接続方法に比べて、インターフェースを使った制御は、仕様変更の影響を受けにくいというメリットがある。これまで、一部のデータタイプが使用できなかった。

第2のポイントは、可用性の強化。これまで、マイクロソフトのクラスタリングソフトMSFC(Microsoft Failover Cluster)でシステム全体を冗長化できるようにした。これまでは、プロセスを保管するデータベースのみ対応しており、プロセスを稼働させるサーバーや、管理者向けのインターフェースは対象外だった。このため、ハードウェアのHAクラスタリング技術を使う必要があった。

第3のポイントは、開発環境のブラッシュアップである。例えば、ライブラリの拡充もその1つ。他システムから取得したデータの中から必要なデータを切り出したり、処理に適した形に加工したりするための機能を強化。プロセスをより効率的に開発できるようにした。また、プロセスの定義に用いる変数のデータタイプも拡充した。データを暗号化して保管するパスワード型や、テーブル型などを追加している。

「国内提供を開始した2009年ごろと比べ、この1年ほどは企業の反応が目に見えて良くなった。ITプロセス自動化という考え方が広まったこと、目に見えるコスト削減を一通り終え、より踏み込んだ運用プロセスの効率化に目を向ける企業が増えてきたことなどが影響しているようだ。この1年で普及に弾みをつけたい」(ネットアイキューの羽田勝治テクニカルアカウントマネージャー)。

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