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CRI・ミドルウェアがスマートデバイス向けコンテンツ配信製品のラインアップを拡充

2012年4月20日(金)IT Leaders編集部

スマートデバイス向けコンテンツ配信製品のラインアップを拡充するCRI・ミドルウェア。SCSKと共同で開発したのが「MR2GO-DMV powered by CLOUDIA」である。

営業担当者がスマートデバイスを携帯し、顧客先で商品説明などに用いるケースが増えている。大量の資料やパンフレットを持ち歩く手間がなくなるほか、必要な情報に容易にアクセスできるといったメリットを見込めるからだ。ベンダー各社はこうした用途を想定し、2011年から2012年にかけてスマートデバイス向けコンテンツ配信/閲覧ソリューションの市場投入を急いでいる。

そんな中、スマートデバイスの業務利用拡大を見込み、関連製品のラインナップ拡充を進めているのがCRI・ミドルウェアだ。同社はもともと、ゲームの描写性能を高めるエンコードツールや組み込み用ソフトを開発してきたが、「ゲーム業界で培ったノウハウを、スマートデバイスの表示速度改善に応用できないか考えた」(CRI・ミドルウェア モバイル事業推進部 部長 幅朝徳氏)。

こうした経緯から、SCSKと共同で開発したのが「MR2GO-DMV powered by CLOUDIA」である。営業担当者の中でもMR(医薬情報担当者)向けに機能を絞った製品で、すでに第一三共や大塚製薬などの導入実績を持つ。2011年にiOS版の提供を開始した後、2012年にはAndroid OS版を発表。今後は金融商品を扱う企業向けモデルの提供も予定する。

MR2GO-DMVは、コンテンツの管理/配信用サーバーとタブレット端末用アプリで構成する。管理者はタブレット端末に配信するコンテンツ(PDFや動画、画像など)をサーバーに登録し、MRはこれらの中から必要なものをダウンロードして活用する。パンフレットや資料を更新した場合は、差分データをダウンロードするだけで最新コンテンツを利用し続けることができる。

最大の特徴は、PDFや動画を高速に表示/再生する独自エンジンを備える点だ。例えば、「数百ページで構成するPDFを素早くスライドしたとしても瞬時に表示できる」(幅氏)という。「ゲーム開発では、画面が切り替わる際のデータを読み込む時間をいかに短くするかが求められる。当社はこの時間を短縮するためのアルゴリズムをエンジンとして持つ点を強みにする。これにより、ファイルサイズの大きなPDFや動画をストレスなく表示できるようにした」(幅氏)。

今後は、動画の再生速度を調整する機能を追加する予定だ。顧客との商談時間が限られている場合、再生速度を速めて動画を見てもらうことが可能となる。「再生速度を速めると高音が伸びて声が聞き取りにくくなるが、標準再生速度と同様の音域で再生できる技術を取り入れた」(幅氏)。

価格は利用規模などに応じて異なり、個別見積もりとなる。

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