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日本の超高速開発のスタンダードへ進化する
Wagbyの現在、そして未来とは

2016年11月29日(火)

「広がる超高速開発を支える、日本のツール」をテーマに、Wagby Developer Day 2016が開催された。特に今年はWagbyにとって初めての製品リリースから10周年を迎えた節目にあたるだけに、その動向が大きく注目される。基調講演ではゲストプレゼンターから画期的な連携ソリューションが発表された。そしてWagbyは今後どのような進化を遂げていくのか――。これからの10年を見据えたロードマップが示された。

超高速開発ツールに対する認知は確実に高まり導入を前提とした引き合いが急増

ジャスミンソフト 代表取締役の贄良則氏ジャスミンソフト 代表取締役の贄良則氏

 「ひろがるWagby活躍の場-日本の超高速開発のスタンダードへ」と題する基調講演に登壇したジャスミンソフト 代表取締役の贄良則氏は、まず昨今のアプリケーション開発市場におけるWagbyの順調な伸びについて触れ、「現時点での導入社数は318社に達しました」と語った。リリース初年の2005年にはわずか6社だったことを思えば、まさに右肩上がりの成長ぶりである。

「数年前までは、お客様から寄せられる質問も『超高速開発ツールって何?』という内容がほとんどでした。それが今年に入ってからは、『新規のアプリケーション開発に適用できないだろうか?』というように、導入を前提とした引き合いが急増しています。国内でも超高速開発ツールに対する認知は着実に高まっており、いよいよ時代の追い風が吹き始めたことを感じています」と、贄氏は手応えを示す。
 

 実際、Wagbyは代理店のビジネスにも大きな波及効果をもたらしているようだ。

  ゲストプレゼンターとして登壇したソフトウェア・パートナー 営業企画部の滝澤好道氏は、「Wagbyによって新規に獲得できた顧客数は50社以上。また、それに関連して新規に受注した受託開発案件も30以上に伸びています」と語る。

ソフトウェア・パートナー 営業企画部の滝澤好道氏ソフトウェア・パートナー 営業企画部の滝澤好道氏

 もともと保険業務関連のシステム開発を得意とするソフトウェア・パートナーは、10年前からWagbyの代理店として活動してきたSIerだ。特に2012年頃からはWagbyを活用した様々なソリューション提案やシステム開発の実績が各種メディアにも取り上げられるようになり、同社の知名度はどんどん高まっていったという。

「仮にWagbyを取り扱っていなかったら、時代の動向や最先端のテクノロジーに対する高い“アンテナ”を持てなかったかもしれません。Wagbyという“視点”を通してマーケットを分析し、市場ニーズを正しく把握できたことが、結果として現在のような新たな顧客層の開拓につながっています」(滝澤氏)

 そして「今後も“超高速開発”は企業のIT戦略から外せないキーワードとして成長し、10年後には全システム開発の50%以上に普及する可能性もあります」と見通しを示すとともに、市場のリーダー的存在であるWagbyのさらなる進化に期待を寄せている。

手書き入力との連携を実現さらにクラウドへの本格展開も可能に

 今回のWagby Developer Day 2016では、画期的な新ソリューションの発表も行われた。

 コクヨのデジタルノート「CamiApp S(キャミアップ エス)」とWagbyの連携によって実現した、「紙に手書きした内容をそのままWagbyに入力できるソリューション」もその1つである。

コクヨ 事業開発センター ネットソリューション事業部の山崎篤氏コクヨ 事業開発センター ネットソリューション事業部の山崎篤氏

 コクヨ 事業開発センター ネットソリューション事業部の山崎篤氏は、「データの入力作業から集計作業までをシームレスに自動化することで、紙でしかできない、紙の方が何かと都合が良い業務にまつわる課題をWagbyで解決することを目指します。パソコンやタブレットの操作が苦手な人にとっても快適な、働きやすい業務環境を実現します」と、CamiApp SとWagbyの連携から生まれてくる新しい価値を示唆する。

 実際、CamiApp Sは介護記録の作成や報告など、単体でも様々な業務現場での活用を拡大している。そこにWagbyが組み合わさることで、営業やサービスなどより多様なビジネスへの応用が可能になると考えられるのである。

 続いてPivotalジャパン シニアソリューションアーキテクトの市村友寛氏からは、Wagbyで開発したアプリケーションを容易にクラウド環境に展開し、最適な運用管理を行うことができる「Wagby on Cloud Foundry」が発表された。「Cloud Foundry」はオープンソースのPaaS環境であり、PivotalはSpring Frameworkに適したJava実行環境、マイクロサービスの支援、ロードバランシングやHA(高可用性)機能の自動設定、性能監視・ログ通知機能などで強化した「Pivotal Cloud Foundry」を提供している。

Pivotalジャパン シニアソリューションアーキテクトの市村友寛氏Pivotalジャパン シニアソリューションアーキテクトの市村友寛氏

「WagbyもSpring Frameworkをベースにしていると聞き、それならば(同じくSpring Frameworkを採用する)Cloud Foundryとの親和性は高いだろうと思っていました。ところが実際はそれ以上でした。Wagbyで開発したアプリケーションは、コードにまったく手を加えることなく、設定ファイルを修正するだけでクラウドに展開して動作させることができたのです。こうした実証実験を経て実現したのがWagby on Cloud Foundryです」と市村氏は語る。

 なお、Pivotal Cloud Foundryでは、アプリケーションの展開先となるクラウドとして、Amazon Web Service、Microsoft Azure、Google Compute Platform、OpenStack、VMware vSphereなどに対応。「いつものWagbyの“超高速開発”はそのままに、どこのクラウドでも動かすことができる“可搬性”を提供します」と市村氏は強調する。

来年のWagby Developer Dayでの発表を目指しWagby R8の開発が進行中

 あらためて登壇した贄氏は、今後のWagbyのロードマップを説明した。まず2016年12月上旬にリリース予定のWagby R7.10では、基盤に採用しているミドルウェアをSpring 4、Tomcat 8にそれぞれバージョンアップする。先に市村氏から紹介されたWagby on Cloud Foundryは、この動きを先取りしたものだ。また、UI Designerには新たに「項目ルール」が導入される。

 続いて2017年春にリリース予定のWagby R7.11では、Testing Frameworkの提供、一覧表示UIの改善、カレンダービューの外部サービスとの連携、外部認証API強化などを実施。さらに同年夏にリリース予定のWagby R7.12でも、一覧更新UIの改善、スマートフォン向けUIの刷新、JMSを利用したスモールバッチ処理などが実現される。

 ただし、Wagby R7のロードマップはこれで終了となる。以降のエンハンスはWagby R8計画に引き継がれ、「来年秋のWagby Developer Day 2017にも製品を発表できるように、並行して開発を進めています」と贄氏は語る。

 贄氏によると、Wagby R8の動作環境は Java 8以上となり、アプリケーションの画面をドラッグ&ドロップで設計できる新しいUI Designerが提供される。また、これに併せてビルド後のアプリケーションの画面イメージも刷新される。

 そして特に大きな変更点となるのが、Spring 5をベースとしたリアクティブプログラミングの概念の導入だ。リアクティブプログラミングとは、よくExcelを引き合いに出して説明されるように、値の関係性を記述することで行われるデータフロー指向の新しいプログラミングパラダイムである。

 「UIの変更はジャスミンソフトにとっても大きなチャレンジとなりますが、リアクティブプログラミングは超高速開発に関わる様々なベンダーやOSSのコミュニティが1つにまとまろうとしている時代のトレンドです。Wagbyとしてもこの流れに追随していかなければならないと考えています」と贄氏は語る。

 さらに、これまで別ソフトウェアと連携する形で行われていたバージョン管理機能を完全に統合し、Designerから直接操作できるようにするという計画もある。Wagby R8の登場によって、超高速開発ツールはまた新たな飛躍を遂げることになりそうだ。


●お問い合わせ先

株式会社ジャスミンソフト
http://www.jasminesoft.co.jp/

Wagbyについて
http://wagby.com/

 
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