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Skype翻訳のエンジンにニューラルネットワーク使い高精度化―日本マイクロソフト

2017年4月10日(月)杉田 悟(IT Leaders編集部)

AI(人工知能)の搭載により、翻訳機能は急速に高精度化を遂げている。すでに相当のレベルに達しているといわれる英語のみならず、自然言語処理が難しいといわれてきた日本語での翻訳も実用レベルに達したといわれている。それを示すように、日本マイクロソフトは2017年4月7日、高精度な翻訳エンジンを搭載した「Skype翻訳」を発表した。今回の日本語対応で、対応言語は10カ国語目となる。

 日本マイクロソフトが発表した「Skype翻訳」は、Skypeの日本語リアルタイム会話翻訳機能。従来のものとは比べ物にならない高い精度で翻訳できるとしているが、そのベースとなっているのが新しくなった翻訳エンジンだ。

 これまでマイクロソフトの翻訳サービスである「Microsoft Translator」に使われていたのは、SMT(Statistical Machine Translation)と呼ばれる、統計的機械翻訳技術。2016年11月に、その翻訳エンジンをニューラルネットワークベースに完全移行している。ニューラルネットワークは、こちらも急速に精度が増したことで話題となったGoogle翻訳でも使用されているアルゴリズム。人間の脳の神経細胞を模したもので、ニューラルネットワークを多層構造にしたものが深層学習(Deep Learning)。

 Microsoft Translatorはマイクロソフトのあらゆる翻訳サービスのエンジンとして使われているもので、Skype翻訳もそのうちのひとつ。Skypeでは、これまでに9つの言語でリアルタイムの会話翻訳が可能となっており、日本語が10番目の言語ということになる。テキスト翻訳は60以上の言語に対応しているという。

 Skype翻訳は、Windows PC版とWindows 10プレビュー版(プレインストール)、Web版が提供される。最新版にアップデートすると、リアルタイム会話翻訳が利用できるようになる。設定は会話する相手を選択して画面の地球マーク(Windows PC版)あるいはA|文マーク(Windows 10プレビュー版)をクリック、翻訳ボタンをオンにして自分と相手の翻訳する言語をドロップダウンリストで選択、音声会話もしくはビデオ会話ボタンおwクリックすると会話を開始できる。

 利用シーンとしては、海外でのトラブル対応や国際結婚した家族同士の会話、留学先との事前準備などでも使える。翻訳処理は送信側のみで行うため、Skype翻訳が対応していない固定電話、携帯電話への通話でも翻訳機能は使える。

 ただし、マイクロソフトはSkype翻訳を、日常会話としての個人利用向けに提供しており、ビジネス向けは行っていない。翻訳エンジンの学習を、日常会話向けで行っているからで、ビジネス利用向けの展開は今のところ未定だという。

 ビジネス用語や最新のカタカナ言葉、業界の専門用語には対応していないので、誤訳の可能性が高いのが現状だが、例えば、Translator Speech APIは企業、開発者向けに公開されているので、今後サードパーティが開発した音声認識サービス向けの専門用語辞書との連携の可能性は残されている。

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