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日本貨物航空、会計システムから採算管理を分離、週次収支レポートの作成時間を半日短縮

2023年3月3日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

国際貨物専門の航空会社である日本貨物航空(NCA、千葉県成田市)は、会計システムから採算管理を分離した。この結果、毎週の収支レポートの作成時間を約半日短縮できるようになり、これまで定例会議の席で配布していた収支レポートを、早ければ当日の午前中にマーケティング担当者・営業担当者に渡せるようになった。採算管理システムを構築したSIベンダーのTISが2023年3月3日に発表した。

 国際貨物専門の航空会社である日本貨物航空(NCA)は、会計システムから採算管理を分離した。この結果、毎週の収支レポートの作成時間を約半日短縮できるようになり、これまで定例会議の席で配布していた収支レポートを、早ければ当日の午前中にマーケティング担当者・営業担当者に渡せるようになった。

 同社は以前、採算管理の一連の業務を、ERPに組み込んだアドオンで実現していた。今回、事業の多角化に対して機動性・柔軟性を高めるため、採算管理システムをERPから分離した。新たな採算管理システムは、オランダのウォルターズ・クルワーが開発した経営管理アプリケーション「CCH Tagetik」で再構築した。

 再構築プロジェクトは2021年4月に始まり、2022年4月に稼働した。以前のシステムと比較し、複数の社内システムから収支計算に必要な情報を収集・整理する速度が向上した。これまで約15分を要していた一連の処理が、3分程度に短縮できた。この結果、毎週の収支レポートの作成時間を約半日短縮できるようになった。

 これにより、以前は定例会議の席で配布していた収支レポートを、早ければ当日の午前中にマーケティング担当者・営業担当者に渡せるようになった。各担当者は、レポートに目を通し、翌週の対策を考えたり、今後の数字を予測するといった準備をしたうえで、夕方の定例会議に臨むようになった。しっかり目を通す余裕が生まれたことで、異常値を見落とすリスクの回避にもつながった。

 今後は、収支予測シミュレーション機能の活用も検討している。翌週・翌月の収支予測シミュレーションを行うことで、より効果的な事業戦略を立てられるようにしていく。

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日本貨物航空 / 運輸・交通 / 航空 / 会計 / TIS / 経営管理 / CCH Tagetik / オランダ

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