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名刺管理「Sansan」、生成AIで有価証券報告書の内容を分析/要約する機能をテスト公開

2023年9月28日(木)IT Leaders編集部

Sansanは2023年9月27日、クラウド名刺管理サービス「Sansan」で使える分析機能のテスト公開版「Sansan Labs」において、生成AIのGPTを活用して有価証券報告書から情報を抽出する2つの新機能を追加したと発表した。「5分で読める業界動向」機能と、「AI企業検索 -経営方針・経営課題-」機能である。

 Sansanのクラウド名刺管理サービス「Sansan」では、同サービスで使える分析機能のテスト公開版「Sansan Labs」を提供している。名刺データや企業財務情報を分析して営業活動の効率化や社内コラボレーションの活性化、顧客接点の分析などに役立つ20機能(現時点)を公開している。

 今回、Sansan Labsに、Azure OpenAI ServiceのGPTを活用して有価証券報告書から情報を抽出する2つの新機能を追加した。「5分で読める業界動向」機能と、「AI企業検索 -経営方針・経営課題-」機能である。

 5分で読める業界動向機能では、検索したい業界を選択すると、業界内の企業の有価証券報告書から業界の課題や市場環境に関する内容を抽出し、要約して表示する。また、業界内の売上高ランキング10社を表示し、Sansanの画面から詳細を確認できる。有価証券報告書の要約も閲覧できる(画面1)。

画面1:「5分で読める業界動向」の利用イメージ(出典:Sansan)
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 営業活動におけるターゲット業界の調査や商談前の情報収集として、コーポレートサイトや業界紙、インターネット検索がよく利用される。「新機能を利用すれば、業界ごとの外部環境や課題、見通しをすばやく把握できる」(同社)。

 もう1つのAI企業検索 -経営方針・経営課題-機能では、特定の経営方針・経営課題を持った企業を検索できる。「SDGsに注力している企業」や「DXを推進する製造業の企業」といった入力から、GPTが有価証券報告書の内容を分析・検索して、該当の記述がある企業をリストアップする(画面2)。

画面2:「AI企業検索 -経営方針・経営課題-」の利用イメージ(出典:Sansan)
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 自社の製品・サービスを営業する際、潜在顧客へのヒアリングや公開情報から顧客課題の分析などに時間と手間がかかる。「新機能では、有価証券報告書の内容をGPTが分析・要約することで、自社の製品・サービスに適合する企業を容易にリストアップできる」(同社)。

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