[市場動向]

HPEがジュニパーネットワークスを買収、ネットワーク製品を補完

2024年1月12日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(Hewlett Packard Enterprise:HPE)と米ジュニパー・ネットワークス(Juniper Networks)は2024年1月9日(米国現地時間)、HPEがジュニパーを約140億ドル(1株あたり40ドル)で買収する契約を締結したと発表した。2024年末から2025年初頭に取引を完了する予定。買収により、HPEのネットワーク事業規模は2倍になる。取引完了後1年間で、非米国会計基準(non-GAAP)のEPS(1株あたり利益)と自由に使える純現金収支の増加を見込む。また、完了後36カ月以内に年間4億5000万ドルのコスト削減効果を見込む。

 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(Hewlett Packard Enterprise:HPE)が米ジュニパー・ネットワークス(Juniper Networks)を約140億ドル(1株あたり40ドル)で買収する。2024年末から2025年初頭に取引を完了する予定。

 買収により、HPEのネットワーク事業規模は2倍になる。取引完了後1年間で、非米国会計基準(non-GAAP)のEPS(1株あたり利益)と自由に使える純現金収支の増加を、また、完了後36カ月以内に年間4億5000万ドルのコスト削減効果を見込む。

 買収の結果、HPEの製品ラインアップは、純現金収支が大きく見込める高成長・高収益事業に偏重するという。同社のネットワーク事業は2023会計年度時点で総売上高の約18%だが、買収により総売上高の約31%、総営業利益の56%以上を占めるようになる。これにより、AIやクラウドといった高成長分野への追加投資が可能になるとしている。

 HPEは、ネットワーク事業において無線LAN製品を中心とする「HPE Aruba」やデータセンター向けスイッチなどを提供している。一方のジュニパーは、スイッチ/ルーターなどのハードウェアと、AIなどを活用してネットワーク運用を簡素化するソフトウェア・サービス群を提供している。

 「HPEとジュニパーの製品ラインアップは補完的であり、これらを組み合わせることで、エッジからクラウドまで、中小企業から大企業まで、幅広い領域をカバーする」と両社は表明している。また、AIの活用により、これらネットワークのエンドユーザー体験とシステム運用体験を高めるとしている。

 HPEとジュニパーの統合により、ジュニパーの顧客であるユーザー企業、通信事業者、クラウド事業者に対して、より包括的な製品やサービスを提供可能になるとしている。また、HPEはデータセンター、ネットワーク、ファイアウォール、ルーターなど隣接する大規模セグメントに参入する。

 買収後のネットワーク事業の強みとして両社は、製品がAIネイティブである点を挙げる。例えば、「HPE GreenLake」などのハイブリッドクラウドを介して提供するAIサービスの基盤に、AIネイティブなネットワーク製品を活用する。AIを活用してテレメトリを収集、分析、行動することで、ユーザー企業のエンドユーザー体験とネットワーク運用を効率化する。

 「ジュニパーの買収でカバー可能な市場が広がる。AIネイティブとクラウドネイティブの世界の架け橋となる」(HPE)。「ジュニパーはAIの活用に長年注力してきた業績があり、エンドユーザー体験を高め、運用を簡素化してきた。今回HPEに加わることで、次の段階への移行が加速する」(ジュニパー)。

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