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さくらのクラウド、Webシステム実行環境「KUSANAGI」有償版を販売

2024年5月9日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

さくらインターネットは2024年5月9日、同社のIaaS「さくらのクラウド」で、プライム・ストラテジーのWebシステム実行環境「KUSANAGI」のビジネス用途向け有償版を同年5月16日から販売すると発表した。管理コンソールから購入・導入できる。プライム・ストラテジー以外のベンダーがKUSANAGIのライセンスを販売するのは今回が初めてとなる。月額料金(税込み)は「Business Edition」が5940円(2コア)から、「Premium Edition」が5万9400円(2コア)から。

 さくらインターネットは、同社のIaaS「さくらのクラウド」で、プライム・ストラテジーのWebシステム実行環境「KUSANAGI」のビジネス用途向け有償版を販売する。

 KUSANAGIは、Webシステムのバックエンド処理(PHPなどの言語からデータベースにアクセスし、Webページを動的に生成する処理)を高速に動作させるための実行環境である。高速化の手段として、言語やデータベースのキャッシュや高速Webデータ転送プロトコルなどを用いる(関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI 9」、Apache httpdとNginxの機能を併用可能に)。

 LinuxとWebサーバー(Nginx、Apache HTTP Server)を中核に、Webシステムを構成するLinux OS/ミドルウェア(言語、データベース管理システム、コンテンツ管理システム〈CMS〉など)を仮想マシン/Dockerコンテナイメージで提供する。CMSの「WordPress」を高速化する用途のユーザーが多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化できる。

 さくらのクラウドは以前より、KUSANAGIの無償版を提供しており、ユーザーがKUSANAGIが動作する仮想マシンイメージをIaaSに配備して運用することが可能である。ただし、ビジネス用途向けの有償版を利用する場合は、プライム・ストラテジーからライセンスキーを別途購入し、ライセンスをアップグレードする必要があった。

 今回、さくらのクラウドの管理コンソールからKUSANAGI有償版を直接購入・導入可能になった。無償版からのアップグレードではなく、最初から有償版を含んだ仮想マシンイメージを配備できる。なお、プライム・ストラテジー以外のベンダーがKUSANAGIのライセンスを販売するのは今回が初めてとなる。

 有償版は「Business Edition」と「Premium Edition」の2種類がある。上位エディションのPremium Editionは、Webシステム高速化エンジン「WEXAL Page Speed Technology」を採用し、既存のWebコンテンツを高速表示用コンテンツに変換するエンジンが付属する関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI」に最上位版、Web高速化エンジンを実装

 月額料金(税込み)はBusiness Editionが5940円(2コア)から、Premium Editionが5万9400円(2コア)から(表1)。

表1:さくらのクラウドで販売するKUSANAGIの月額料金(税込み)(出典:さくらインターネット)
コア数 KUSANAGIのエディション
Business Edition Premium Edition
2コア 5940円 5万9400円
4コア 7920円 7万9200円
6コア 1万10円 10万100円
8コア 1万2100円 12万1000円
16コア 1万6170円 16万1700円
32コア 2万460円 20万4600円
64コア 2万4860円 24万8600円
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