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[クラウドのセキュリティリスクを管理せよ]

【第11回】クラウドベースのセキュリティサービス「SecaaS」を考える(前編)

2014年9月9日(火)日本クラウドセキュリティアライアンス

クラウドコンピューティングのセキュリティ課題について、「Security Guidance for Critical Areas of Focus in Cloud Computing(略称CSAガイダンス)」では体系的に解説している。本連載では、CSAガイダンスに沿って、クラウド利用者が知っておくべき知識と、押えるべきポイントを解説する。前回は、クラウド利用における暗号化と鍵管理、および仮想化のセキュリティについて解説した。今回と次回は、今後、クラウド経由で提供されるケースも増えるだろうセキュリティ関連サービスである「Security as a Service(SecaaS)」について考えてみる。

 「Security as a Service(SecaaS)」−−。この用語については、聞き慣れない人が多いかもしれない。これは、クラウドからセキュリティに関するサービスを提供するモデルを総称する造語である。セキュリティ関連サービスであれば、何でもSecaaSと呼べるのだから、この範疇に入るサービスは極めて多いことになる。

 しかし、クラウドに対してセキュリティを不安視する人が多いなかで、セキュリティサービスをクラウドから提供することに疑問を抱く読者もいるだろう。SecaaSへの期待や懸念に対し、「CSAガイダンス(Security Guidance for Critical Areas of Focus in Cloud Computing)」の14章では、SecaaSのサービスを分類し、それぞれで検討すべきポイントを述べている。

 CSAガイダンスの14章では、SecaaSとして次の10種類を挙げている。

(1)ID管理や認証/承認に関するサービス(IdaaS:Identity as a Service)
(2)データ漏洩防止(DLP:Data Loss Prevention)
(3)Webセキュリティ
(4)メールセキュリティ
(5)セキュリティの検査/評価
(6)侵入検知と防御
(IDS/IPS:Intrusion Detection/Prevention System)
(7)セキュリティ情報とイベントの管理(SIEM)
(8)暗号化
(9)災害対策と事業継続
(10)ネットワークセキュリティ

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