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レッドハット、OpenStackソフト新版「RHEL OpenStack Platform 7」をリリース

2015年8月14日(金)IT Leaders編集部

米レッドハットは2015年8月5日(米国現地時間)、同社製OpenStackディストリビューションの新バージョン「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform 7」をリリースした。新バージョンでは、配備と管理を簡素化するツールが新たに加わるなど機能拡張/強化が施されている。

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)OpenStack Platform 7は、2015年5月に公開されたOpenStack Kiloリリースに対応したOpenStackディストリビューション。2013年に最初のバージョンが提供されたRHEL OpenStack Platformで5世代目の製品となる。

 RHEL OpenStack Platform 7の提供によって、レッドハットは、企業におけるOpenStackの採用をさらに加速させたいとしている。同バージョンで追加された主な新機能や機能拡張は以下のとおり。

配備と管理の簡素化:OpenStack管理プロジェクト「TripleO」に基づく配備・管理ツール「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform director」を提供。システム全体の健全性診断を備えたシンプルな自動クラウドインストールや、ベアメタルリソースの自動プロビジョニング、オンデマンドベースでのハードウェアリソースの再利用などの機能によって運用担当者の作業負荷を軽減する。

高可用アプリケーションの移行支援:高可用性が必要な従来型ワークロードのアプリケーションをOpenStackプラットフォーム上に移行させる際の支援機能を提供。同機能は、RHEL OpenStack Platform 7をRed Hat Enterprise Linuxの自動監視/フェールオーバーサービスを統合することで実現された。これにより、ホストノードを監視しながら、仮想マシン(VM)をホストから自動的に退避させ、別の空いているホストでワークロードを再開させることが可能になる。

セキュリティ制御の強化:VMレベルのネットワークトラフィックポートに対し、より高い精度での制御が可能になった。運用管理者は、OpenStackベースのクラウドに対して厳格なセキュリティレベルを維持でき、必要に応じて各VMにVNF(Virtualized Network Function)トラフィックを通すことができる。また、OpenStack Kiloに含まれるNeutron Modular Layer 2(ML2)およびOpen vSwitch(OVS)のポートセキュリティ機構が採用された。

ネットワークの柔軟性/冗長性向上:新たなNeutronネットワーキング機能により、ネットワークの柔軟性/冗長性を向上。また、テナント/外部ゲートウェイ間のダイレクトなネットワークルーティングサポートをはじめとするIPv6関連機能も強化された。ほかには、Neutronルータの監視/レポート機能が強化され、可用性を向上させている。

増分バックアップ:ブロックストレージバックアップとスナップショットバックアップに対応。また、NFS/POSIXファイルシステムが新たにサポートされたことで、完全バックアップの最終取得からの増分バックアップに対応。

画面1:Red Hat Enterprise Linux OpenStack PlatformのOpenStackダッシュボード画面(出典:米レッドハット)
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