[事例ニュース]

ユナイテッドアローズが“浮遊層”照準にデータ活用を加速

2017年11月29日(水)IT Leaders編集部

衣料や小物のセレクトショップを展開するユナイテッドアローズが、リアル店舗やEC店舗を含め“自社ビジネスの今”をリアルタイムに把握するための基盤を導入した。ソユーションが採用されたドーモが2017年11月27日に発表した。

 「United Arrows」や「green label relaxing」など数々のセレクトショップを展開するユナイテッドアローズが、ビジネスに関わるデータを横断的かつ迅速に可視化するための基盤を導入し、本格活用を開始している。

 同社がターゲットとする顧客は、ファッション感度の高い層、つまりは流行に敏感で自己表現へのこだわりを持つ人々だ。これまでの実績から業界のトレンドセッター的ポジションにあるとはいえ、自社でデザインした商品、あるいは目利きバイヤーが厳選した商品を店舗に並べるだけで商売が成り立つほど甘い世界ではない。

 同社ブランドの品質やデザインに絶大な信頼を寄せるコアなファンが存在する一方で、購入頻度がさほど高くなく「気に入ったものがあれば買う」という程度の移り気な顧客は少なくない。この“浮遊層”も含めて、マーケティング戦略を最適化して商機を確実にものにしていく取り組みがなければ安定成長は見込めないのだ。

 ここでは実店舗とEC店舗の連携、つまりはオムニチャネル戦略もまた重要性を増している。アパレルに限らずスマートフォンで買い物をすることがごく一般的になった今、各社は“顧客体験”をより豊かなものにすべく知恵と工夫にしのぎを削っている。結果、消費者の目は肥え、“プアな体験”には手厳しい反応を示す傾向が強まっている。

 世界的なファストファッションの台頭によって商品の短サイクル化が加速していることも見逃せない。春夏秋冬という大雑把な区切りではなく、今や1.5カ月、すなわち年間を8分割してマーチャンダイジングしている例は珍しくない。収益性を高めるためには、各期の実績把握と、それに応じた臨機応変な施策が肝となる。

 こうした課題に対峙していく上で欠かせないのがデータ活用であり、同社はそのための基盤を整備した。店舗の日々のPOSデータ、在庫情報など製造流通に関わるデータ、ハウスカードやスマホアプリなどで収集する顧客データ、マーケティング施策の実績データなど、様々なデータを統合した上で、必要に応じて多面的にとらえることができる。また、商品開発や販売、宣伝といった部門を越えて同一の指標を基に議論できる効果も大きい。

 顧客あるいは商品に関わる多種多様なデータを、リアルタイムかつビジュアルに把握することで経営のフットワークをさらに改善。ブランド(レーベル)ごとの価値観はぶらさず、“個客”により一層寄り添いながら求心力を高めていく構えだ。なお、基盤にはドーモが提供するクラウド型のデータ統合プラットフォーム「Domo」を採用した。

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