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多目的センサーで施設の人とモノを可視化、日立ソリューションズが米EnlightedのIoTシステムを販売

2018年3月14日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立ソリューションズは2018年3月14日、天井や机の下などに設置したセンサーやビーコンを使って、施設の利用状況を可視化したり、人の居場所や移動状況を可視化したりできる製品として、米Enlighted製品の取り扱いを開始すると発表した。2018年4月2日から販売する。価格(税別)は、広さ200坪で人員50人の場合、初期導入費が200万円から、サービス費が月額10万円から。

 米Enlighted製のIoTシステムを販売する。天井や机の下などに設置する汎用センサーが、人感(赤外線)、温度、照度をセンシングする。センサー情報を基に施設の利用状況を可視化したり、BLEビーコンの移動状況を基に人の居場所や移動状況を可視化したりする機能を、クラウドサービスで提供する。

 日立ソリューションズではさらに、SI(システム構築)サービスも提供する。個々のユーザーの要件に合わせて、収集したデータを分析して高度に活用するための個別アプリケーションを開発する。

図1●米Enlighted製のIoTシステムの概要(出所:日立ソリューションズ)図1:米Enlighted製のIoTシステムの概要(出典:日立ソリューションズ)
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 検証例として、2017年3月から日立ソリューションズで検証した。社員のオフィス内での動きを可視化し、入退館管理を検証した。施設の稼働状況が分かったほか、適切な就労管理への効果を確認した。2017年9月から3カ月間は、三井デザインテックとともに、400人規模の実証実験を実施し、人のコミュニケーション状況の分析に有効なデータを収集できることを確認した。

図2●人の動線分析(出所:日立ソリューションズ)図2:人の動線分析(出典:日立ソリューションズ)
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 製品の主な特徴は、単一のIoTセンサで複数の情報(赤外線、温度、照度)を収集し、人とモノの位置や動きを可視化できることである。センサーはBLEの送受信も可能で、BLEビーコンやスマートフォンを使って人やモノの位置や動きをリアルタイムに可視化できる。

 例えば、公共施設などの不特定多数の人が利用する施設において、空間の利用状況を把握したり、BLEタグを持つスタッフの動きと連携したサービスを提供したりできる。このように、1つのセンサーで、BLEビーコンを持つ人と持たない人の両方に対応したサービスを構築できる。

 IoTセンサーは、取り付けが簡単という。建物や施設の天井や机の下などに取り付けるだけで、さまざまなデータを収集できる。センサー間で独自のメッシュネットワークを構築するため、データ通信用の配線工事が要らない。各種設定もWebブラウザから直接編集でき、簡単に導入できるとしている。

 取り組みの背景について同社は、施設の使われ方や人モノの動きをIoTセンサーで分析する取り組みが増えている一方で、用途ごとに異なるセンサーが使われていることを挙げる。「こうした中、1つのセンサーを複数の用途に利用でき、収集したデータを一元管理できるできるシステムの需要は大きい」としている。

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