[新製品・サービス]

ビーコンを代替できるクラウド型の無線LAN、ネットワンが新版で自然言語処理機能を追加

2018年3月22日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ネットワンパートナーズは2018年3月22日、同社が2017年5月から扱っている米Mist Systemsの無線LANアクセスポイント製品を強化したと発表した。クラウド型の管理コンソールの機能を拡張し、「現在ゲストネットワークを利用しているクライアント数は」といった自然言語によるテキストを入力するだけで情報が得られる「仮想ネットワークアシスタント」(VNA)機能を2018年3月中に提供する。

写真1●米Mist Systemsの共同創業者で社長兼CEOを務めるSujai Hajela氏写真1●米Mist Systemsの共同創業者で社長兼CEOを務めるSujai Hajela氏
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 米Mist Systemsの無線LANアクセスポイント製品の特徴は、アクセスポイントの管理機能を提供するSaaS型クラウドサービス「The Mist Cloud」に注力していることである。アクセスポイントや無線LANデバイスから情報を収集し、機械学習を使って建物内のデバイスの位置情報やサービスレベルなどを判定する。

 建物内のデバイスの位置情報については、同社が仮想ビーコン機能と呼ぶ、BLE(Bluetooth Low Energy)を用いた手法によって、誤差1メートルから3メートル程度の高い精度でデバイスの位置を特定する。BLEを使っているものの、既存のビーコンを配置する必要がなく、アクセスポイントとBlueTooth端末側の専用アプリケーションがあれば利用できる。

図1●ビーコンをアクセスポイントで置き換えるvBLEの仕組み(出所:ネットワンパートナーズ)図1●ビーコンをアクセスポイントで置き換えるvBLEの仕組み(出所:ネットワンパートナーズ)
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 アクセスポイントからは8本のBLEのビームを出す。アクセスポイントが3台ある場合、デバイスは24本のビームを受け取る形になる。アクセスポイントがクラウドに送るデータと、デバイス(iOS/Androidアプリケーション)がクラウドに送るデータを組み合わせて分析することによって、デバイスの位置を特定する仕組み。

 デバイスの位置を把握できるようになるため、ホテルや病院などにおいて、A地点からB地点に行くための方法などをデバイスに表示するといった使い方ができる。従来、高精度に位置情報を特定するためには、バッテリ駆動型のビーコンを建物内に配置する必要があった。米Mist Systems製品では、これを不要にした。

図2●仮想ビーコンの仕組み(出所:ネットワンパートナーズ)図2●仮想ビーコンの仕組み(出所:ネットワンパートナーズ)
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 サービスレベルの監視機能も提供する。これにより、エンドユーザーから「ネットにつながらない」とか「パフォーマンスが出ない」といった苦情を受けなくても、The Mist Cloud側でエンドユーザーのサービスレベルを計測できる。例えば、無線LANに接続するまでに時間やスループットなどをサービスレベルとして設定し、監視できる。

 性能などが平常時のベースラインを逸脱した際に、これを検知してパケットキャプチャを動的に開始する機能も備えている。これにより、通常時はパケットをキャプチャせずに、問題が起こった時だけ詳細なパケットデータを分析することができる。アクセスポイントがパケットをキャプチャして、メタデータをクラウドに転送する。

 今回、新たな機能として、所望の情報を自然言語処理によって閲覧できるようにする機能を発表した。クラウド型の管理画面に自然言語で英語のテキストを入力することで、欲しい情報が得られる。例えば、「性能が最も悪い場所を3つ表示してください」、「メインキャンパスで午前7時から午前9時の間に何か異常がありましたか」といった問いかけに回答してくれる。

 自然言語による問い合わせができることから、「エンドユーザーからの問い合わせに対応するヘルプデスク業務を効率化できる」(ネットワンパートナーズ)としている。エンドユーザーからの問い合わせ内容をそのまま自然言語で入力し、これに対する回答をエンドユーザーに返せばよい。ただし、現時点で利用可能な言語は英語であり、日本語はまだ使えない。

 The Mist Cloudを含む米Mist Systems製品群の価格はオープン(販売パートナーによる価格付け)である。ネットワンパートナーズによれば、米Cisco Systemsの無線LANアクセスポイント製品「Cisco Meraki」と同等、としている。

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