[市場動向]

人手と勘頼りだった財務計画・分析、Anaplanが提唱する「コネクテッドプランニング」とは?

2018年4月13日(金)河原 潤(IT Leaders編集部)

財務、生産、販売状況を収集して分析・予測を行い、月次・年次・中期の各計画に落とし込むFP&A(Financial Planning & Analysis:財務計画・分析)。いまだに人手と勘頼りでどの企業も膨大な時間と労力を費やしている――。この問題の解決にあたるのが、2011年に英国で創業し、現在は米国サンフランシスコに本拠を置くAnaplan(アナプラン)だ。同社は2018年4月11日、都内で説明会を開き、「コネクテッドプランニング」を掲げてSaaSで提供する「Anaplanプラットフォーム」の特徴を紹介した。

 財務やサプライチェーン、営業・販売、人員などの数字の変動をまとめる計画業務に、企業はどのぐらいの時間を費やしているのか。Anaplanの資料には、国内大手製造業A社の場合で年間3500時間、国内大手金融業B社では年間20万時間に及ぶとある。

 Anaplanジャパン カントリーマネージャーの中田淳氏は、企業の計画は明確にデータ化されずに、各部門担当者の頭の中にあるものであり、「今年どのぐらいの数の商品を作ってどのぐらい売り上げるか、どのぐらいをマーケティングにかけるかといったフォーキャストはそれぞれに聞いて回らないとわからない。CFOが各部から取り寄せた大量のExcelシートを手作業でまとめ上げるしかないのが実情だ」と説明。こうした旧来の「サイロ化された意思決定」のやり方が、経営計画作成の大幅な遅れや人的ミス、高コスト化を引き起こしているという(図1

図1:旧来の「サイロ化された意思決定」(出典:Anaplanジャパン)

 「この問題を解決できるITシステムが今までなかった」(中田氏)として開発されたのがSaaS型のFP&Aプラットフォーム「Anaplan」である。Anaplanは財務、営業、サプライチェーン、人事、マーケティング、ITといった各部門・業務が扱う「データ」「人」「計画」を、ダイナミック、コラボレーティブ、インテリジェントに大別される機能群により自動的につないで可視化する。

 既存の製品分野に当てはめるなら、BPM(Business Performance Management:ビジネス業績管理)、EPM(Enterprise Performance Planning:企業業績管理)、CPM(CorporatePerformance Planning:同)といったあたりになる。「今までになかった製品」と主張する根拠として同社は、一連の機能を1つのプラットフォームで実現している点を挙げて、「コネクテッドプランニング」という新しい分野を提唱している。

 図2は、Anaplanプラットフォームが各部門のデータ・人・計画を連携させて動作するさまを表したものだ。各部門の業務活動状況をAnaplanが横串を指して捕捉し、例えば商品生産予測の数字が出たら、連動して販売の予測も決まるといったように、リアルタイムに連携させていく。

図2:コネクテッドプランニングの実例(出典:Anaplanジャパン)
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 確かに、これらは大方の企業において、手作業や経験に基づく勘で行われてきたものだ。勘の部分は、Anaplanプラットフォームでは「オプティマイザー」をはじめとするインテリジェント機能群が実行するかたちだが、今後、同機能群をAIやマシンラーニング(機械学習)を用いて強化する計画があるという。

 Anaplanプラットフォームの利用料金は、ユーザー数ベース/個別見積で決定され、まずは会計と営業からといったスモールスタートでの利用開始が可能だ。また、試用したうえで納得したら採用するトライアルプログラムも用意されている。

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