[イベントレポート]

進化を続けるAIプラットフォーム「SAS Viya」、現時点でのユーザー評価は?

SAS Global Forum 2018

2018年4月16日(月)五味 明子(ITジャーナリスト/IT Leaders編集委員)

2年前に発表されて話題を呼んだ米SAS InstituteのAIプラットフォーム「SAS Viya」。その後、どう進化を遂げていったのか。2018年4月8日~11日の4日間の会期で開催された同社プライベートコンファレンス「SAS Global Forum 2018」(会場:米コロラド州デンバー、参加者数:約6000名)で明かされたViya、すなわちSASのAI戦略の最新動向をユーザーの声と共にお伝えする。

 今からちょうど2年前の2016年4月、SAS Instituteは米ラスベガスで開催した「SAS Global Forum 2016」において、クラウドネイティブなインメモリAIプラットフォーム「SAS Viya(ヴァイヤ)」を発表した。

 Viyaは、SASとしては初めてAIを謳うものだ。単体の製品としてAI関連の機能やサービスを提供するのではなく、他のSASアプリケーションや外部クラウドサービスとの連携を前提としており、既存のSAS製品とは大きく立ち位置を異にする。また、PythonやR、JavaといったSAS言語以外からのアクセス、さらにはREST APIによる外部アプリケーションとの連携など、SASの従来イメージを塗り替えるオープン性が大きな話題となった。

ディープラーニング、自動化、外部連携をオープンアーキテクチャで実現

 発表から2年が経過し、Viyaはコンセプトレベルを脱して実際にユーザーが利用可能なSASのAIプラットフォームに進化を遂げている。そこで今回、Viyaの具体的な構成や機能についてSASの幹部や担当者、ユーザーに取材し、以下に最新の状況をまとめてみる。

 まず、AIエンジンとしてViyaを利用する場合、ユーザーは「SAS Visual Analytics」や「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」といったSASアプリケーションを用いることになる(画面1)。また、クラウド経由でViyaを利用するにはSASとの個別契約(SAS Cloud)が必要で、一般的な従量課金制のSaaSモデルとしての提供はまだなされていない。

画面1:ViyaによるAI処理の結果をインタラクティブに視覚化するダッシュボード(出典:米SAS Institute)
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 SASの説明によれば、2018年後半にはSAS Cloud上でのSaaSによる一般提供、その後にAWSなどパブリッククラウドからのサービス提供を予定しているとのことだが詳細は未定だ。なお、現在、SAS Institute JapanはViyaの体験プログラム(https://www.sascom.jp/viya/)を無料で提供しており、申し込めばだれでも試用可能となっている。

 Viyaのコアは「CAS(Cloud Analytics Services)」と呼ばれるアナリティクスエンジンである。

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