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BIツール新版「Tableau 2018.1」を発表、「Tableau Prep」で分析データの表記ゆれやミスを修復

2018年4月25日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米Tableau Software日本法人のTableau Japanは2018年4月24日、現場向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェアの新版「Tableau 2018.1」を発表した。新たに、データをクリーニングして分析可能にするツール「Tableau Prep」を追加したほか、利用できる機能に応じた3種類のサブスクリプションライセンスを用意した。

 Tableauは、簡単に使えることに注力した、現場向けのBIソフトである。Excelファイルや外部RDBMS込んで分析し、ダッシュボード(可視化レポート画面)を作成できる。

 ソフトウェアは、スタンドアロンで動作しフル機能を備えた「Tableau Desktop」のほか、Webブラウザを介してダッシュボード共有や簡単なデータ分析が行える「Tableau Server」およびクラウド型の「Tableau Online」などがある。

 新版のTableau 2018.1では、Tableau Serverから新規の外部データソース(ファイル、RDBMS、SaaSなど)に接続できるようにするなど、いくつかの機能強化を図った。さらに、新版のハイライトとして、データのクリーニングによって分析用データを整備する外部ツール、Tableau Prepの提供を開始した。

 Tableau Prepは、分析用のデータに含まれる表記のゆれ(日付や郵便番号など)や入力ミス(コストの項目にマイナスの数値が入っているなど)を修復し、分析できる状態に整備する“データプレパレーション”ソフトである。これまで「Project Maestro」と呼ぶプロジェクト名でβ版を提供してきており、Tableauの新版に合わせて正式版の提供を開始した。

 他のデータプレパレーションソフトと比べて、より使いやすいとしている。実データを確認しながら、マウス操作などでデータの不備を修復していける。表記ゆれの修正が大量にある場合は、発音が似ている単語を自動的にグループ化してまとめるといった機能も提供する。

ロールベースの3種類の年額ライセンスに刷新

 新版では、利用できる機能に応じて、3種類のサブスクリプションライセンスを用意した。これまで提供してきた永続ライセンスの新規販売は取りやめ、サブスクリプションライセンスに一本化する。

 価格(税別)は、Tableau Prepを含んだ最上位の「Tableau Creator」が1ユーザーあたり年額10万2000円、部門担当者に向いた「Tableau Explorer」が1ユーザーあたり年額5万1000円、ダッシュボードを参照するだけでよいユーザーに向いた「Tableau Viewer」が1ユーザーあたり年額1万8000円。

 Tableau Creatorライセンスで利用できる製品は、Tableau Prep、Tableau Desktop、Tableau Server(Creatorライセンス)である。Tableau ServerのCreatorライセンスでは、Webブラウザから新規のデータソースを登録できる。

 Tableau Explorerライセンスで利用できる製品は、Tableau Server(Explorerライセンス)である。登録済みのデータソースを使ってダッシュボードを作成できる。

 Tableau Viewerライセンスで利用できる製品は、Tableau Server(Viewerライセンス)である。作成済みのダッシュボードを閲覧する使い方に限られる。

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Tableau / BI / データプレパレーション / セルフサービスBI

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